こんにちは。
よりみちねこです。

「偽装の夫婦」第2話 
日本テレビ 水曜夜10時放送中(2015)

先日、第1話をご紹介した。

第2話も、面白い。

今回のテーマは「ともだち」かな?
超治(沢村一樹)が園長代理をしている幼稚園の名前は「ともだちのわ幼稚園」
自分と違うと思うところは「個性」だ、と園児たちに教える超治。
このドラマに出てくる人々は、個性豊か(すぎ)だ。

主人公・ヒロ(天海祐希)は、これまでの人生経験から、
自分が本気を出してがんばると周りの人たちが傷つく、
と思っているので、本当の自分を抑えている。

超治は、ゲイ。

ヒロの上司で図書館館長(田中要次)は、ヒロを想い続ける優しい男性。

宅配業者の保(工藤阿須賀)は、正義の味方になりたい青年。
今回、このことが発覚。
「嫌いな言葉が、見て見ぬふりと、消費税別、なんで。
それに、・・・世界を救いたいんです、オレ。
正義の味方になりたいんです。世界の平和のために」
ヒロの心の声(文字)「またひとり現れたよ~♪変なのが・・・」

ヒロの伯母もその息子と娘も一筋縄ではいかない人々。

ヒロに家族になってくれと愛の告白をしたしおり(内田有紀)は、夫のDVで足を悪くしてしまい、
それから男性恐怖症。女性しか愛せなくなった。

今回ヒロは、しおりとも、超治たちとも関わるのをやめようと心に決めるが、
どうしても関わっていってしまう。

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その1。

しおりの娘・由羽(ゆう)が変だと言って取り囲む園児たち。
「ゆうちゃんが変なのはゆうちゃんママが変だからだって」
「ねえ先生、レズビアンってなに?」
「女の人が好きな女の人のことだよ。
「ゆうちゃんはみんなから見たらちょっと変わってるかもしれないけど、
それは個性だと思うんだ。
個性、分かるか?
ここにいるひとりひとりが同じじゃないってことだよ。
みんな好きなものも嫌いなものも、やりたいことも違うだろう?
こういう色々な個性を持った人がいるから、
この世界にはすばらしいことがたっくさん生まれるんだよ。
楽しい歌とか踊りとか、あと絵本とか、おいしい料理とか、すてきな洋服とか。
だから、自分たちと違うからっていうだけでね、
悪口言ったり、友だちにならないっていうのは、先生、間違いだと思うんだぁ」

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その2。

超治はヒロに親友でいてほしい。楽しくやっていきたい。
人を信じられないというヒロ。
「どうぞどうぞ、これからも世界中の人間、憎んで生きていけば?!
言っとくけど、オレは愛するよ。
キリスト教も、イスラム教も、仏教も、無宗教も、ガキもジジィもババァも、ノンケも、
み~んな愛して生きていくから」

2つとも、世界的タイムリーに訴えかけているように感じるけど、
みんなはどう思う?
コメディーだけど、意外と社会派ドラマでもある。
いや、コメディーって、本来そういうもの。

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その3。

「みなさんは“家なき子”って本を読んだことがありますか?私が子どものころ、夢中で読んだ本です。主人公のレミという少年は、パパもママもいなかったけど、すてきな人にたくさん出会って、自分はひとりじゃない、って思うんです。パルブラン母さんに、ヴィタリス親方と犬のカピ、そして特別な友だちのマチア。マチアは何があってもへこたれないから、レミは友だちといっしょにいると、もうさびしくありませんでした。二人には合言葉があってね、それを言うとケンカしても仲直りできるし、泣きたくなったときも、いっしょにがんばるぞって、勇気がわいてくるの」
「なんていうの?その合言葉」
「前へ~!進め!」

「家なき子レミ」って、昔、アニメあったでしょう?
よりみちねこはだ~い好きだった。
アニメでは主人公レミは少女。
ヴィタリス親方なんて、懐かしい響きが飛び出してきて、え?と耳を傾けたよ。
アニメのエンディングがね、きれいな歌だった。
個人的回想余談。

そして、ヒロはしおりに、家族にはなれないが、とはっきりと話す。
「でも、これからも仲良くしてもらえませんか?友だちみたいに。
だからいつもでもまた、図書館に来てください」

結局、偽装結婚に踏み切った超治とヒロ。
さて、超治の母親(富司純子)は実家に帰らず、やっぱり写真だけでなく式も挙げよう、と言いだす。そして、役所への婚姻届けを3人で持っていこう、と嬉しそうに提案。
さて、つづきはどうなる?ってところで次回へ。

まだ見てない方、ぜひ!

ヒロのつくり笑顔は仮の姿。
よくこんな表情つくれるなぁ、
と、天海祐希さんの演技が絶妙で愉快。

深刻なテーマを笑いとユーモアで料理する脚本家・遊川和彦。
今後の手腕に期待するにゃん

「キリスト教も、イスラム教も、仏教も、無宗教も、ガキもジジィもババァも、ノンケも、
み~んな愛して生きていくから」

ドラマ、考えるヒントをくれるよ