こんにちは。よりみちねこです。

今週来週中に、今期冬ドラマも全て最終話を迎える。
一足先に、

 「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」
日本テレビ
石原さとみ/菅田将暉

が終了した。

ひと言!
面白かった。
原作マンガは読んだことはない。
が、充分楽しめたし、
おそらく脚本・演出とも、上出来、ではないか?

同じくマンガ原作で今期春ドラマ「重版出来」(TBS 主演・黒木華)
良かったが、
こちらもまたちがった雰囲気で盛り上がっている。
主演も、どちらもそれぞれに適役だったのではないか?
素晴らしく役を演じてくれるお二人の女優なので、
入れかわってもきっとナイスな主人公になるだろうが。

河野悦子は、本当はファッション誌の編集者を希望していたのだが、
校閲部に配属される。
不満足ながらも、持ち前の正義感と情熱で、すくすくと才能を発揮していく。

河野悦子は、一瞬、いやな女だ。
自己中心的で、言いたい放題、やりたい放題。そして騒がしい。
けれども彼女の意志は、誠実で公正の方向へと収まっていく。
よく見ると、「いいひと」なんだな。

自分のワクワクに従うことが、自ずと人のためにもなっている、
というのは、まったくもって理想的な姿だ。

健気に一生懸命な人、
そんな人は現実の世界では、言ってしまえば皆無だろう。
一生懸命になればなれるほど、視野は狭くなる。
けれども、限りなく近づくことはできるのかも、
と思わせてくれる河野悦子だ。
こんな風に成人した人間が育った環境はどんな環境だったのか、
家族や学校の先生、友人たちはどんな人たちだったのか、
そんなことを知りたくなった。

校閲という仕事は、そもそも誰か(主に著者)のためにする仕事だ。
しかも「地味」な裏方。好きでないとできない、感じもする。
そう考えると、ごく自然に利自即利他を体現できる、のかもしれない。

一話一話に、関わる本・作家との興味深いエピソードがあり、
さらに悦子と折原幸人(是永是之・作家でモデル)との恋の行方があり、
悦子の成長を通して校閲という仕事の細部も教えてくれるドラマ。

最終話、仕事と恋、悦子はどんな道を選ぶのか。
DVDなどでご覧ください。

いままで観てきた石原さとみの役柄で、
よりみちねこは、河野悦子が一番のはまり役では?とすら思ってしまう。
石原の魅力が素直に伝わってくる。


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