こんにちは!よりみちねこです。
お久しぶりです。

春ドラマ、それぞれ終盤が近づいてきましたね。

一足先に終わったドラマ。
「PTAグランパ!」NHK
松平健/安達祐実/浅田美代子/真飛聖

観ようと待ちかまえて観た作品ではない。
この時間枠は予約設定がされていて、それをず~っと解除しておらず、いつも録画されている。
それでも、あまり観たい感じがしないものは観ていない。
初回を観て面白くないものは続けて観ない。
このドラマは違った。
第一話を観て、意外と面白かった。

なんてことはないドラマ。
はらはらどきどきもしないし、恋愛沙汰もないし、異様な人物もいないし、
しいて言えば、PTAの活動を描いているので、
PTA内のいや~な雰囲気、というのは描かれていた。
お母さんたちの仕事の押し付け合いとか、居ない人の悪口とか、中心人物に群がる構図とか。
もしかして、こういう感じで進む?とちょっと疑いながら観ていたところ、
松平健演ずる武曾勤が、孫のためにPTA副会長を引き受ける、という面白い展開。
シングルマザーの娘(真飛聖)が引き当てた役職。
仕事が忙しくて無理だと嘆く娘に変わって、引き受けた次第。
武曾自身も、仕事人間で家庭を顧みずに働いてきた。
ゆえに、定年退職後、時間をもてあましていたことも手伝って引き受けることになったのだが、会社での働き方や価値観をPTAに持ち込み、他の母親たちから煙たがられる。
そんななかで、武曾も学んだり反省したりしながら、孫娘のために奮闘する、という物語。

最終回は、すべてがうまくいきすぎて大団円過ぎのきらいがなかったでもないが、
ほっとして楽しめるドラマを久しぶりに観た、という感想。

昔はこんなドラマが毎年ひとつ、ふたつ、あったように思う。
例えていえば、
TBSの昼ドラのソープオペラ(メロドラマ)ではない夏休みに放送する家族もの、かな。
それよりもっとコンパクトだけど。

よりみち的には、PTA会長に自ら進んで選ばれておきながら、
「こういうのニガテっす」と何もしない若いパパ(24歳)織部結真(戸塚純貴)が注目だった。
Very goodだった。
演技もうまい。仮面ライダーに出てた人なんだね。
調べたら、ドラマ、映画、舞台など、若いのになかなかの実力派のようだ。
役者自身もさることながら、
この織部くんがまたナイスなのだ。
金髪だし、言葉遣いも軽くて敬語まったくなしだし、仕事はバイトだし、妻は高校時代の保健の先生。
これは堕落人間の代表か?
大物面の武曾さんの対局?と思って観ていたら、
第3話で、彼の真相が判明。
どうして会長を引き受けたのか?の問い掛けに、妻が看護師だし、自分はまだ若いので、子供といっしょにいてあげたい、と。それに、妻はもう子供が産めない身体になってしまったから、と。
やさしい人だったんだ、この金髪くん。
人は見かけが100%は、確かに大事だけど、
人は見かけだけでは分からない、というのもまた事実だよ。ドラマのなかだけではなく。

そして、「武曾さんリスペクトっす」と言う織部くん。

ドラマのクライマックスでは一瞬意見が分かれた武曾さんと織部くんだったが、
それも、マスコミから子供を守るため。
担任の先生の冤罪(痴漢)を勝ち取る活動よりも、子供の平安を大事するという、
彼の優先順位は「息子」なのだ。
それもぶれない。そのぶれない感覚のなかで、あれこれ思考し、
武曾さんの真摯さをしっかりと見抜いている好青年だった。

松平健、安達祐実の演技も良かったが、
この織部役の戸塚純貴は注目株かな。

冬ドラマの「増山超能力師事務所」(日本テレビ)の感想評でも書いたが、
ここで好演した浅香航大(元ジャニーズ)も、よりみち的には若手演者として注目している。

戸塚、浅香、同じ1992年生まれか。
今後が楽しみだ。

「PTAグランパ!」のような穏やかなドラマ、定期的に観たいものだ。


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