よりみちねこのドラマカデミア

よりみち視点でドラマをアカデミアするよ。

2015年10月

こんにちは。
よりみちねこのドラマdeファンタジーへようこそ!

「偽装の夫婦」は遊川作品らしく、
語るべきことを視聴のあとに残してくれる。

今日は、第3話へのよりみち感想評を書いた。

「偽装の夫婦」第3話
(日本テレビ 水曜夜10時) 

ヒロ(天海祐希)と超治(沢村一樹)が、超治の母親(富司純子)のお願いに従って、
婚姻届けを出し、披露宴を終えるまでの話。

本当は、ヒロの伯母も、超治の母親も「本当のこと」を知っているんだろうなぁ、
とよりみちねこは感じた。
つまり、
ヒロの伯母(キムラ緑子)は、ヒロの優秀さとそして自分の息子と娘のバカさ加減。
超治の母親は、超治がゲイだということ。
ヒロに愛の告白をした女性しおり(内田有紀)とその娘も、
ヒロと超治の間柄を見抜いているようだ。

そして今回、超治の母は、本当はガンではない、健康だと打ち明ける。
そうじゃないかなぁ、と思っていたが、やっぱり。
息子に結婚してほしくて芝居した、と。

超治は、母親のわがままにブチ切れるとき、とても乱暴な言葉遣いになる。
ババぁとか言ってるし。
子どものころからうるさく要求してくることが嫌だったみたいだ。
ここにも何かひっかかりがあると匂わせる。

みんな、希望を叶えるために、一芝居打ったりするものなのだろうか。
それが人生、社会?

超治のお気に入り、配送業者の保(工藤阿須賀)が、
昔つるんでいた悪友たちから脅され、ゆすられているのを、
な、なんと、披露宴のお色直しの間に、二人で助けにいくことに・・・。

そこで披露されたナイスなセリフが、今話のテーマでもあるかな。

超治
きっとみんな、学校や家庭で辛いことや寂しいことがあったんだろう?
誰かそばにいてほしいときに、逆に殴られたり、死ねとか言われたんだろう。
でもそんなのに負けちゃだめだ。
オレでよかったらいつでも相談にのるから。
だから、もうみんな、自分は不公平な社会や悲惨な家庭環境の犠牲者だって、
自分自身に呪いをかけるのはやめようよ。

殴られる超治。

信頼されてお金の引き出しを頼まれたおばあさんの通帳を、
悪友たちに渡そうとする保。
そこへ現れるヒロ。
竹刀を持って。

正義の味方になりたいんじゃなかったんですか?
実は私も嫌いなんです。見て見ぬふりと消費税別。

好きな言葉は?と保に尋ねる超治。
世界平和とライス大盛無料です。

ヒロ
あんたには分からないだろう。心配してくれる人がひとりもいないまま生きてくってことがどんなことなのか、ある日ふっと姿を消しても、誰も探さず、誰も悲しまない。オレの周りにはクズばっかり集まってくるはずだ。
三浦しをんの「天国旅行」という本の一節です。

あなたたちは、この青年のことを仲間だとか言ってるけど、彼が辛いときや苦しいとき、本気で心配しますか?彼がいなくなったら本気で探しますか?本気で悲しみますか?
私は、そんなことをした覚えが一度もありません。
プライドが高くて、心のなかで人を見下して、自分と違う個性を受け入れられなくて。
あなたたちも、私の歳になればわかります。
昔いっしょに見た映画とか楽しい思い出を語り合える友だちがいることが、どんなに 幸せなことか。

この青年は今、本当の友だちを探そうとしています。
あなたたちも見習ったら?
家族は選べないけど、友だちは選べるのよ。

卑屈になっている人間は、家庭やどこかで悲しい目にあってるよね。
でも、超治が言うように、
自分は「不公平な社会や悲惨な家庭環境の犠牲者だ」って思ってる。
これは、自分で自分にかけている「呪い」なんだね。
すごいセリフだ。

ヒロは優秀すぎるゆえに、友だちのいない寂しい少女時代を送ってきた。
でも、ヒロには、超治との思い出があった。
「家族は選べないけれど、友人は選べる」んだね。
なんだか悲しくも深い言葉。

「プライドが高くて、心のなかで人を見下して、自分と違う個性を受け入れられなくて」。
この告白的セリフも、清冽だね。
心のもがきが見える。
冷徹なほど自分を俯瞰しているけど、それを後悔しているわけではなく、
諦めの心で受けとめてきたであろうヒロの人生が見え隠れする。 

あ、それと、ヒロは超治のことが本当に好きだったんだなぁ、と分かった。

次回が楽しみ。
せひ視聴をお薦めするにゃん

ドラマを楽しもう

参考にしてね~。

「偽装の夫婦」第2話 ~個性と友だち~ みんなを愛するゲイ超治
 http://drama-de-fantasy.blog.jp/archives/1042808634.html

「偽装の夫婦」「無痛~診える眼」~2015年秋期のドラマが始まった~
 http://drama-de-fantasy.blog.jp/archives/1042252905.html


こんにちは。
よりみちねこです。

今日のご紹介感想評は、
「下町ロケット」と「サイレーン」


「下町ロケット」 TBS 日曜夜9時

池井戸潤の直木賞受賞作品。
なので、普通に面白い。
エンターテインメントの何たるかを心得ている、ってことか。

大企業と中小企業の戦い。

夢をあきらめない主人公・佃航平(阿部寛)。
もともとは、宇宙科学開発機構の研究員だった。
自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ、
父親が遺した下町の工場を継ぐことになる。(HPより)

ところが、その後、佃の開発したエンジンのアイデアを盗まれて、
その上、ナカシマ工業から特許侵害で訴えられた。
銀行からの融資も止まり、倒産寸前。
弁護士の巧みな努力もあって、生き延びるための道が見えてくる。
そして、大企業・帝国重工からは、特許を譲ってくれと言われることに・・・。

会社の命運と夢をかけた、駆け引き満載のドラマ。

池井戸流に慣れてきたせいか、ドキドキハラハラして観るというよりも、
先を予測しながら観てしまう。こいつ裏切りそうだ、とか。

単純に楽しめる作品かな。

あと、ひとつ。
佃の娘役・土屋太鳳が、「朝ドラ・まれ」の、ちょっと残念な役柄から脱皮して(あくまでもよりみち評)、
彼女の持ち味を生かした演技が出せる役どころかどうか。
よりみちねことしては、見守りたい。


「サイレーン」 フジテレビ 火曜夜10時

つまらなそうなので、観るかどうか迷っていたが、
とりあえず第1話だけでも、と思って観た。
面白い。期待していなかったからか、よけい面白い。
なかなかよくできた刑事サスペンスドラマ。

これも、原作があるんだね。コミック。
最近は、オリジナルの脚本が減ったね。
もともとの原作が良いのか、脚本・演出の成果なのか、
コミックを読んでいないよりみちねこには分からないけれど、
謎の展開とエンターテインメントがvery goodだにゃん。

いろんな事件が起きるけど、
副題にある「刑事×彼女×完全悪女」の、完全悪女が、人を次々殺していくのが、すごい。

刑事と彼女。二人は相棒刑事で恋人。
どちらかが捜査一課へ行くことになったら結婚しようと約束している。
もちろん、署内ではナイショ。
恋人や夫婦の間柄を秘密にしているっていうと、「奥様は18歳」が真っ先に記憶によみがえるけれど、
『「秘密」もの』は、ドキドキ感を誘うドラマの背景なのかな。
先日ご紹介した「コウノドリ」もそうだね。主人公には別の顔がある。

完全悪女(橘カラ・菜々緒)の「スパイ的殺し屋的美しくもダークな雰囲気」が見どころかも。

刑事・里見偲役の松坂桃李と、相棒彼女刑事・猪熊夕貴役の木村文乃は、「梅ちゃん先生」で共演してたよね。

木村文乃の役作りがうまい。
正直、よりみちねこは、彼女への期待が低かったのもあって、観るかどうか迷っていた。
ちなみに、松坂桃李は、
「相棒(テレビ朝日)」の相棒役になってほしいと願っていたくらいなので、ファンです。

第2話、ぜったいに観るにゃん。

ドラマを楽しもう

 

こんにちは。
よりみちねこです。

今日も第一話をご紹介&感想評をお届けするね。


「結婚式の前日に」 TBS火曜夜10時

仕事をがんばってきた芹沢ひとみ(香里奈)。
人間ドックの結果、悪性の脳腫瘍が発見される。
三か月後に、医師の園田悠一(鈴木亮平)との結婚を控えている。

そこへ、突然、
死んだことになっていたひとみの母親・可奈子(原田美枝子)が戻って来る。
ひとみと加奈子はSNSでつながっていた。
結婚のことも、脳腫瘍のことも、ひとみはリカ(可奈子のハンドルネーム)に伝えていたのだ。

いわゆる病気で命に限りあって・・・
というドラマかな?と思っていたが、
どうやら「母と娘の物語」のようだ。

可奈子とひとみの父・健介(遠藤憲一)の別れた理由に含みを持たせている。
可奈子は自分の浮気で、と言っているが。

病気を知って、愕然とするひとみ。
結婚はできないと思うひとみ。
その「苦悩と戸惑い」と、
母親・可奈子の、娘の幸せを助けようする「煩いほどの明るさ」が交錯する。

どんな結末になるのだろう。
というか、どんな結末にするつもりなんだろう、といささか厳しい感想も抱いた。
続けて観てみようと思う。


「コウノドリ」 TBS金曜夜10時

素直に泣いた。
第一話は、未受診妊婦のエピソード。
そこにもうひとつ、健康難産のエピソードがコメディタッチで加わる。
未受診妊婦とは、
様々の理由で、妊娠してから一度も診察を受けていない、母子手帳も持っていない妊婦。
妊婦役は清水富美加。貧困。
 
色々な事情、あるいはアクシデントを抱えた妊婦やその家族を通して、
社会や人間を描いていくドラマなのかな?
そのなかに、妊娠・出産・子育てにまつわる「情報」も盛り込まれている。
巧みなつくりになっている、と思う。

主人公・鴻鳥サクラ(綾野剛)は産婦人科医で天才ピアニスト・BABY。
謎のピアニストBABYは、世を忍ぶ仮の姿、という設定。
スーパーマンとか、隠された正体を持つヒーロー的存在、といったところか。
サクラは、実は施設で育った不遇の過去を持つ人物、という背景もある。
同期の四宮(星野源)は、極めて合理的な医師になってしまった。そこもわけありのようだ。

ドラマの魅力は、次回以降、どう展開するのかにかかっている感じ。

よりみちねこ的に光っているのは、
研修医役の松岡茉優。
彼女がいるから、次回も観てみようかな、という気持ちになっている。
配役は大事だ。 

毎回ゲストを迎えての一話完結。
そこに、医師たちの人生が絡んでくる。

とりあえず、第2話に期待しよう。


ドラマを楽しんでね
 

こんにちは。
よりみちねこです。

昨夜このドラマ観て、久々感動した。

「一千兆円の身代金」フジテレビ 2015年10月17日夜10時 土曜プレミアム

何気に観た。
それほど期待していなかった。
他にいくつか重なって録画してたので、これはリアルタイムで観るしかなかった。
近頃にしてはgoodなスペシャルドラマだった。
こっちを録画しておけばよかったな、と思うくらい。

出だしが「相棒」のようだった。
東京を上空から映し出して、不気味さを煽る「あれ」だ。

そう思っていたら、「革命係」と誘拐犯が名乗った。
?・・・「特命係」のパロディ?
いや、失礼。オマージュ?

誘拐犯は平岡ナオト35歳(香取慎吾)。
世代間格差に不満を抱き、「嘆願ブログ」で、国政への意見をつづっていた。
高校生のときに、不況のあおりを受けて、父親の工場がつぶれ、自殺した。
兄夫婦とその子どもたちも、一家心中で亡くなっており、ナオトは孤独。
ガンが全身に転移しており、余命わずかと知ってから、政治への意見を始めた。

誘拐被害者は、篠田真由10歳(本田望結)。
元副総理大臣・国武義和の孫。
母(木村多江)が国武の娘。父(前川泰之)は医師。
夫婦関係は良くない。国武は、跡継ぎに孫息子を望んでいる。
真由はひとりぼっち。

ナオトと真由は、真由の父親の愛人を通して知り合う。
そして、真由が誘拐され・・・。

ナオトは1085兆円を要求する。
それは、国の財政赤字の額だった。
「この金額を国内にばらまけばインフレが起き財政赤字額が大幅に目減りするが、金額を用意しない場合は財政危機を招くことになるため責任をとって国民に対し公式謝罪しろ」

国武は、かつて、政治資金規正法違反に問われながら不起訴になっていた。また、バラマキ政策が今時代の混乱を招いていると、ナオトは主張。
国武は、女性をバカにし、こんな美味しい仕事やめられるかと豪語する、ただの、いや、ただのどころか、下劣な政治屋だった。

「相棒」の「ボーダーライン」を思い出した。
貧困で死んでいった青年の悲しい話。

メディアが政権与党の圧力に委縮している、とくにこの1~2年。
数少ない、直接的政治批判を含むシリアスサスペンスだったように思う。
原作ものではあるが。

刑事たちが良かった。
権力サイドではなく、ナオトの側に立っている。
事件を追う二人、片岡(杉本哲太)と今村(仲里依紗)はもちろんだが、
宮坂管理官(宮川一朗太)も、国武元副総理の態度に苦言を呈する。

結局、この「革命係」なるものによる誘拐事件は、
「ナオトと真由の革命」だった、と分かる。
二人はそれこそ「相棒」だったわけだ。

真由は母の愛を取り戻すため、
ナオトは、国への復讐・・・というよりも、若者たちを喚起するためだったのだろう。
そして、二人に通底するのは「孤独」。
そもそもこの誘拐、真由に頼まれたものだったから、ナオトの一番の動機は、真由を孤独から救うため、だったのかもしれない。

母の愛を取り戻したことをテレビ報道で知り、
真由は学校へ戻る。テストを受けるため。
ナオトは、逃亡して生き延びることを真由と約束するが、
マスコミの前に現れ、若者たちに向かって叫ぶ。
自分たちで変えていくんだ!と。
そして、自分を刺す。

なんだかね、泣けてきた。
ナオトと真由の関係が、ピュアで痛々しい。

香取慎吾の鋭い演技と、本田望結の抑えた演技が秀逸。

こんな救いようもなく見えている世の中。
道端で、痛みを覚えうずくまっているナオトに、大丈夫か?と声を掛ける警察官(北山宏光)。
薬をのむための水を自動販売機で買ってきてくれた。
お金はいいよ、どこかで募金でもして、と言って立ち去る。
こんな良い人もいるんだと、とナオトの心が癒される。
こういう人がたくさん増えれば、世の中が変わっていくんだ、と。

事件は収束したが、国武元副総理は何も変わらない。

演出的には、
途中、ナオトと真由が共犯だと分かったとき、
え?じゃあ、最初のあれは?と首を傾げた。
無理やり車に連れ込まれて、隠れ家でおびえている真由の様子。
ドラマの最後、
その首を傾げるシーンが、切り取られた場面だったことが分かる。
この手法がベストなのかな?

借金地獄から抜け出せない!不思議の国のナオト
嘆願ブログの記事
「革命」
「未来の子供たちのために」
は、こちらから読めるよ。

おまけ
朝の情報番組「とくダネ!」が出てくる。
なんと、小倉さん、菊川怜さんとともに、コメンテーターに古市憲寿さんも。
まじめに犯人について、いつも通りの口調でコメントしてたよ。
なかなかよかった。
政治についての街角インタビューなんかも入れて、臨場感もあった。

特別ドラマ枠での、久々の良い作品だったと思う。

あの警察官のようないい人が増えれば、世の中は変わっていく。
社会は、自分たちの手で変えていくものだ。

そんなメッセージを、よりみちねこは受け取った。
ちょうどこの夏、自ら動き始めた若者たちが国会前に集合していたね。

 

こんにちは。
よりみちねこです。

「偽装の夫婦」第2話 
日本テレビ 水曜夜10時放送中(2015)

先日、第1話をご紹介した。

第2話も、面白い。

今回のテーマは「ともだち」かな?
超治(沢村一樹)が園長代理をしている幼稚園の名前は「ともだちのわ幼稚園」
自分と違うと思うところは「個性」だ、と園児たちに教える超治。
このドラマに出てくる人々は、個性豊か(すぎ)だ。

主人公・ヒロ(天海祐希)は、これまでの人生経験から、
自分が本気を出してがんばると周りの人たちが傷つく、
と思っているので、本当の自分を抑えている。

超治は、ゲイ。

ヒロの上司で図書館館長(田中要次)は、ヒロを想い続ける優しい男性。

宅配業者の保(工藤阿須賀)は、正義の味方になりたい青年。
今回、このことが発覚。
「嫌いな言葉が、見て見ぬふりと、消費税別、なんで。
それに、・・・世界を救いたいんです、オレ。
正義の味方になりたいんです。世界の平和のために」
ヒロの心の声(文字)「またひとり現れたよ~♪変なのが・・・」

ヒロの伯母もその息子と娘も一筋縄ではいかない人々。

ヒロに家族になってくれと愛の告白をしたしおり(内田有紀)は、夫のDVで足を悪くしてしまい、
それから男性恐怖症。女性しか愛せなくなった。

今回ヒロは、しおりとも、超治たちとも関わるのをやめようと心に決めるが、
どうしても関わっていってしまう。

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その1。

しおりの娘・由羽(ゆう)が変だと言って取り囲む園児たち。
「ゆうちゃんが変なのはゆうちゃんママが変だからだって」
「ねえ先生、レズビアンってなに?」
「女の人が好きな女の人のことだよ。
「ゆうちゃんはみんなから見たらちょっと変わってるかもしれないけど、
それは個性だと思うんだ。
個性、分かるか?
ここにいるひとりひとりが同じじゃないってことだよ。
みんな好きなものも嫌いなものも、やりたいことも違うだろう?
こういう色々な個性を持った人がいるから、
この世界にはすばらしいことがたっくさん生まれるんだよ。
楽しい歌とか踊りとか、あと絵本とか、おいしい料理とか、すてきな洋服とか。
だから、自分たちと違うからっていうだけでね、
悪口言ったり、友だちにならないっていうのは、先生、間違いだと思うんだぁ」

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その2。

超治はヒロに親友でいてほしい。楽しくやっていきたい。
人を信じられないというヒロ。
「どうぞどうぞ、これからも世界中の人間、憎んで生きていけば?!
言っとくけど、オレは愛するよ。
キリスト教も、イスラム教も、仏教も、無宗教も、ガキもジジィもババァも、ノンケも、
み~んな愛して生きていくから」

2つとも、世界的タイムリーに訴えかけているように感じるけど、
みんなはどう思う?
コメディーだけど、意外と社会派ドラマでもある。
いや、コメディーって、本来そういうもの。

<ナイスなセリフ>よりみち紹介 その3。

「みなさんは“家なき子”って本を読んだことがありますか?私が子どものころ、夢中で読んだ本です。主人公のレミという少年は、パパもママもいなかったけど、すてきな人にたくさん出会って、自分はひとりじゃない、って思うんです。パルブラン母さんに、ヴィタリス親方と犬のカピ、そして特別な友だちのマチア。マチアは何があってもへこたれないから、レミは友だちといっしょにいると、もうさびしくありませんでした。二人には合言葉があってね、それを言うとケンカしても仲直りできるし、泣きたくなったときも、いっしょにがんばるぞって、勇気がわいてくるの」
「なんていうの?その合言葉」
「前へ~!進め!」

「家なき子レミ」って、昔、アニメあったでしょう?
よりみちねこはだ~い好きだった。
アニメでは主人公レミは少女。
ヴィタリス親方なんて、懐かしい響きが飛び出してきて、え?と耳を傾けたよ。
アニメのエンディングがね、きれいな歌だった。
個人的回想余談。

そして、ヒロはしおりに、家族にはなれないが、とはっきりと話す。
「でも、これからも仲良くしてもらえませんか?友だちみたいに。
だからいつもでもまた、図書館に来てください」

結局、偽装結婚に踏み切った超治とヒロ。
さて、超治の母親(富司純子)は実家に帰らず、やっぱり写真だけでなく式も挙げよう、と言いだす。そして、役所への婚姻届けを3人で持っていこう、と嬉しそうに提案。
さて、つづきはどうなる?ってところで次回へ。

まだ見てない方、ぜひ!

ヒロのつくり笑顔は仮の姿。
よくこんな表情つくれるなぁ、
と、天海祐希さんの演技が絶妙で愉快。

深刻なテーマを笑いとユーモアで料理する脚本家・遊川和彦。
今後の手腕に期待するにゃん

「キリスト教も、イスラム教も、仏教も、無宗教も、ガキもジジィもババァも、ノンケも、
み~んな愛して生きていくから」

ドラマ、考えるヒントをくれるよ



こんにちは。
よりみちねこです。

今日も、2015年秋期ドラマ第一話からのよりみち感想評をお届けするよ。


「エンジェル・ハート」 日本テレビ 日曜夜10時30分

空前の大ヒット。「シティ・ハンター」生誕30周年。
遂に、あの・・冴羽獠(さえばりょう・上川隆也)が帰ってくる!
というキャッチコピー。

って、シティ・ハンターって何?冴羽獠って誰?
知らないよりみちねこは、恥ずかしい存在か?

まあ、いいや。

裏で仕事を頼まれるから、
「必殺仕事人」みたいなのかな?

冴羽獠の相棒で恋人の香(カオリ・相武紗季)が交通事故死し、
その心臓が香瑩(シャンイン・三吉彩花)という殺し屋に密かに移植された。
香瑩は、優秀な殺し屋だが、心が繊細。だから、エンジェル・ハート。
それとも、香が宿っているという意味でエンジェル・ハート?

第一話は、香のハートを持つ香瑩と、殺し屋仲間だった劉信宏(リュウシンホン)が、冴羽獠の仲間になるところまでの経緯を描く。

ストーリーは、無理なく、スムーズに流れていると思う。

ただ、よりみちねこは、
困っている人を助ける正義の味方(?)とはいえ、拳銃を持ってドンパチするシーンに、いささか違和感を覚えてしまった。
つまり、最近の世界情勢から。
今に始まったことではないのだけれど、
中東の方では銃や爆弾、空爆で毎日たくさんの人々が死んでおり、
また、難民があふれているなか、
こうして戦ってみせることのカッコ良さ、みたいなものを感じることができなくなっている。

劇伴(BGM)がgoodだ。金子隆博。
え?ちょっと待って。ググってみたところ、
なんと「すいか」の劇伴の人じゃぁないかにゃ。
「すいか」はよりみちねこの大好きなドラマ。DVD持っているよ。
目の付け所ならぬ、耳の付け所が、よりみち的に鋭い。しんびがん。審美眼。
自画自賛のシンクロ。

いずれにせよ、
ハードボイルド、エンターテインメントドラマとして楽しめれば、
それはそれで面白いと思う。

『ハードボイルドな仕掛けやサスペンス性に加え、魅力的な登場人物と、ハートウォーミングなエピソードでストーリーが展開します。
「人間愛」や「家族愛」、そして現代社会で忘れられがちな人間同士の真の心の触れ合いをテーマに、すべての世代が楽しめるエンターテインメントドラマです!』
とホームページにあった。
お~、局側のドラマコンセプト、よりみちねこが感じた通りだったにゃ。 

じゃあ、人間愛、家族愛、心の触れ合い、ってところを楽しみにして、
次回以降、観ていこうかな。

そうそう、
冴羽獠の拠点「喫茶キャッツアイ」に入り浸るオネェ3人組が愉快でいい。
店のマスター(ファルコン)役はブラザートムだ。
ハードボイルドがマイルドになる。


「5→9(5時から9時まで)~私に恋したお坊さん~」フジテレビ 月曜夜9時

英会話学校ELAの非常勤講師・桜庭潤子(石原さとみ)は、ニューヨークに憧れている。
ある日突然、僧侶・星川高嶺(山下智久)と見合いをさせられる。
潤子に出会ってから心を乱されてしまったお坊さん。
つまり一目ぼれってこと。
この二人と二人を巡る人々との、恋愛キュンキュンドタバタ劇、ってところか。

マンガ原作で、現在連載進行中のようだ。
きっと人気コミックなんだろう。
最近は、仮想物語で、胸キュンキュンしたい人が、老いも若きも、急増中のようなので、そういった類の視聴者には、もってこいのドラマかもしれない。

よりみち的は、それほど見たいドラマではない。ごめん。

このお坊さん、住職の跡継ぎで、高学歴、高身長、高収入という触れ込み。
高学歴、高身長はあってよし。
だが、高収入ってところがいただけない。
この坊さん、ほかに副業やってるのか?
坊さんってのは、税金が免除されているはず。
つまり収入は「お布施」だから。
どんだけ儲かってんだ?
気にくわない。腹立たしい。このご時世に。
マンガだからいい?
随分たくさんの修行僧らしき坊さんがいる寺のようだけど、いわゆる総本山なの?

それはそうとしても、宗教法人法に首を傾げる人も多い昨今、
腐敗した宗教者たちの豪華な暮らしぶりでもあばいてくれるならともかく、
高収入僧侶が売りってのが、時代遅れな観もする。

そもそも、潤子の憧れの地がニューヨークというのも、古い。
普通の家の娘でアラサーの潤子が、英語がんばって、アメリカ行きたい。
昭和の匂いがする。

ごめんね。よりみちねこ観。

第一話の最後、寺の離れの開かずの間みたいな所に閉じ込められてしまった潤子。
敵国の王子さまに捕らえられたお姫様感覚?
う~ん、女の子はおそらく全員、お姫様願望があるから、すっごくキュンとするんだろうなぁ。過去世を思い出す人もいる。
あ、でもね、昔はホント、命かかってるんで。胸キュンどころの騒ぎではないけど。

でもって、脇役数名の秘密を匂わせて第一話が終わる。

石原さとみの演技はうまい。
山下智久の能面顔は、無機質な坊さんにはぴったりかもしれないが、
そろそろ、美しい男の役ばかりでなく、ずっこけ役とか、いい人役とか挑戦したほうがいいような気がする。無機質のままだと、犯人役かな?

妄想と悪口に終始。

胸キュンキュンしたい人にはお薦め。

言ってみればファンタジーなんだけど、よりみちファンタジーとはいささか違う。
さて、よりみちねこは、最終回まで見届けることができるかどうか。

あ、そうそう。
小僧がいい。寺田心くん。かわいいにゃん


ドラマを楽しんでね


こんにちは。
よりみちねこです。

今日も2番組、紹介論評にてご紹介。


「掟上今日子の備忘録」 日本テレビ 土曜夜9時

眠ってしまうと記憶が消えてしまう
という病を抱えている探偵・掟上今日子(おきてがみきょうこ・新垣結衣)。
史上最も運が悪いと自認する隠館厄介(かくしだてやくすけ・岡田将生)。

大人気ミステリー小説のドラマ化。 
テンポがよく、何より発想がユニーク。
解き明かしていくミステリーの仕掛けも新鮮だし、言葉選びも秀逸。
事件の動機も頷ける。 
作家の才能はすごいものがあるようだ。

よりみちねこの大好きな、深い思考力を問われる内容ではなさそうだが、
いや、一日で記憶が消えてしまうという病状は、深刻だ。
記憶障害とか、認知症とか、現代では悩んでいる人は多い。

ドラマのなかでも言っているが、
良い記憶だけ残って悪い記憶がなくなれば、それは確かにベストなのかもしれない。
悪い記憶に引きずられることほど、エレルギーを無駄に消費することはないわけで。

第一話では、2つのミステリーを解決した。
背景は違うが、どちらも、
コンピュータ上の記録と消去、人間の記憶と心の機微、が通底していた。

超優秀だが時間が限定されている今日子。
生まれたときから運が悪いと人生を嘆いている厄介。
二人の掛け合いが愉快だ。

これからどう話が展開していくのが、楽しみではある。
娯楽としてちょうどいいかも。
謎解きをも楽しめる。

あ、おそらく二人の恋の行方も? 

 
「破裂」 NHK総合 土曜夜10時

これも原作もの。
椎名桔平演ずる医師・香村鷹一郎(かむらよういちろう)は、
心臓を若返らせる夢の治療法を研究開発した。
まだ人体による治験をしていない。
 
そこへ心臓を治してほしいと現れた国民的名優の倉木蓮太郎(仲代達也)。
香村を母親とともに見捨てた男、つまり香村の父親だ。
治療を断るが、治験をしてほしいと頼まれ、引き受けることに。
そこには、少子高齢化をにらんだ官僚と国家権力の陰謀が絡んでいる。

社会派ドラマなのか?
ホラーなのか?

官僚・佐久間和尚(滝藤賢一)の怪演が、絶大な権力と陰謀の恐ろしさを伝えてくれる。
『「超高齢化社会の究極的解決」のため、香村療法の副作用を悪用し老人たちを大量安楽死させる「プロジェクト天寿」を画策』
とホームページにある。
が、なにせ現実世界で陰謀のなんたるかを垣間見ることが多い昨今では、
その戦慄も薄まる。
そんなことあるのか?よりも、
あるだろね。

いや、本当に画策してそうだ、と思うとやっぱり空恐ろしいか?
まず、金のかかる貧乏老人が不要。それから金持ち老人からはお金を分捕る。
老人のあくなき生存欲は、上手に画策に乗ってくれるだろうし。
と、これは、よりみちねこの妄想。

画面の暗いシーンが多く、眠くなってしまうのがよりみちねこには苦手。
気持ち的には入り込みにくい。

タイトルの「破裂」は、心臓のことのようだが、
別のことも示唆しているのだろうか。


上記2作品は、よりみち的にはものすごくお薦めというわけでもないが(ごめんね)、
試しに視聴してみるのもいいかも。

前者は娯楽として、
後者は社会派ホラーとして、
よりみちねこは視聴してみるにゃ

ドラマは第一話で決まるところもあるが、
一方で、後半よくなることもある。
もちろん、後半こけることもある。

ドラマを楽しもう
 

こんにちは。
よりみちねこです。

いよいよ秋期のドラマが始まったよ。

まだ一話。
よりみち評をするには早いかもしれないけれど、
興味を持って、ぜひドラマを観てほしいというねこの希望もあるので、
一話目からご紹介する。
診るなら早い方がいいもんね。
見逃した人も、テレビ局のサイトで視聴できる期間があるはずなので、チェックしてみて。


「偽装の夫婦」 日本テレビ 水曜よる10時

図書館司書の嘉門ヒロ(天海祐希)は、
幼稚園園長代理の陽村超治(沢村一樹)の大学時代の恋人。
 
図書館での園児への読み聞かせの場で、二人は再会。
なぜあのとき自分を捨てたのか、とヒロは超治に問い掛ける。
実は超治はゲイだった。

面白い。
話の展開も、演出も、引き込まれる。

本が山積みのヒロの小さなアパートの一室。
ギシギシ揺れている場面からこの物語は始まる。
よりみちねこは、思わず「すいか」の一場面を思い出す。
下宿屋の教授の部屋。本だらけ。ひょいと一冊の本を放り出すと、その刺激で本の重みに耐えきれず、二階の床が抜けた。
ヒロの部屋もきっと床が抜けるぞ、とよりみちねこは期待しながら観続ける。

ところどころに、ヒロの心の言葉が文字で映し出される。
それも秀逸。
もしかしたら、最近はよくある手法? 心の声。

ヒロは家族との間に問題があるようだ。
伯母とその子供たちとお屋敷に暮らしていた。
ヒロは優秀過ぎていとこたちは自己卑下。
ヒロはヒロで嫌な思い出ばかり。
それは回を重ねて明かされていくのかな?

本が友だち。
本さえあればいい。
そんな暮らしをしているヒロが、偶然にも再会した超治だったわけだが、
思いもかけない提案をされる。
ガンで余命半年の母親を喜ばせたい。
うそでいいから結婚してくれ、と。

やっぱり床が抜け落ちた。
身を寄せる場がない。弁償するお金もない。
うちに住めばいい、お金も貸す、と超治。

幼稚園の運動会で、読み聞かせの場にいた少女と足の悪い母親を助けたことをきっかけに、ヒロは、そのシングルマザー水森しおり(内田有紀)から「かぞく」になってください、あなたを好きになった、と告白される。
「かぞく」は、運動会の障害物競走のなかの借り物で娘が引き当てたものだった。それをヒロが「かぞく」同然の人、という肩書きで助けた。

超治は超治で、宅配便のお兄さん・弟子丸保(工藤阿須加)に心惹かれる。

さて、これからどうなるの?
ということころで第二話へつづく。

背景も、人物設定も、進行も、よく作り込まれている、と思う。

先が楽しみだ。
と同時に、こけないでね~、と願う。

脚本は遊川和彦。
同じ日本テレビでは「女王の教室」(2005年)がある。もう10年前かぁ~。
これも主人公は天海祐希だった。
「女王の教室」をパロっている場面もあり、楽しませてくれる。
遊川は、
家族問題と人の特殊性(超能力と本当の自分)を「純と愛」(2012年NHK朝ドラ)でも描いている。
今回はどう処理していってくれるのか、よりみちねこには、そこも見どころだ。


「無痛~診える眼~」フジテレビ 水曜よる10時

主人公・為頼英介(西島秀俊)は、町で診療所を開いている医者。
人の病が「診える」。
病だけではない。「犯因症」というものも見える。
顔に血管が浮き出て、目が黒く空洞になる。
道行く男にそれを見た為頼。警察に電話する。
公園で傷害事件発生。
犯行前に通報してきたことを怪しむ刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)。
怪しみながらも協力を要請し、自然死で片付けられるところだった事件を解明する。

一方、白神病院の院長・白神陽児(伊藤英明)は、痛みを取り除く医療を目指している。
公園での通り魔事件をきっかけに、白神は為頼の存在を知る。
そして、「自分も診える」と告白。

「痛み」を持っていない人はいない。
その「痛み」とどう向き合い、どう癒してしていくか、
そんなテーマが、医療+刑事サスペンスのなかに盛り込まれているようだ。

一家惨殺事件。
それに深く思いを寄せている早瀬刑事。
その事件に関わっていることを匂わせている心を病んだ少女。

さらに、
犯人と向き合うときに犯因症が現れる早瀬。悪いやつが絶対に許せない、と言う。
その早瀬のことを心配している様子の為頼。
そして、
刑務所で医者をしていた経歴のある為頼はなぜ今町医者なのか。妻はなぜ死んだのか。

それぞれの背景が明かされていくなかで、「無痛」の意味も示されていくのかな?

あ、もうひとり、不気味な青年が白神病院にいる。
清掃員で丸坊主頭のイバラ。
誰かと思ったら中村倉かぁ~。
どっかで見たことあるなぁ、と思ったけど、分からなかった。不覚。
医療復讐ものだった「アリスの棘」で、医者(研修生)役で出演していた。
悪いヤツらばかりのなかで、唯一の「ピュアな存在」だった。
今回はどんな役なんだろう。
清掃員なのに、手術室での手術の見学を許可された。
手術見学は、白神院長の医療改革の一端のようではあるが。
イバラが一番の謎かも。第一話では。

今までにないサスペンスの雰囲気が漂っている。 
よく作り込まれている。
音楽と映像が映画っぽい。
今後の展開が興味深い。
原作ものだが、よりみちねこはそのストーリーを知らない。 
 

上記2番組、放送曜日も時間も重なっているにゃ
録画で見よう。

ドラマを楽しんでね

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