よりみちねこのドラマカデミア

よりみち視点でドラマをアカデミアするよ。

2015年12月

こんにちは。
よりみちねこです。

2015年もあと2日。

今日は、2015年の冬期から秋期まで、
4シーズン1年間のドラマアワードを、
とっても身勝手にお届けします。
独断と偏見に満ちたよりみちアワードだよ。

にゃにゃ~ん


よりみち大賞 
「偽装の夫婦」 日本テレビ/遊川和彦脚本/天海祐希/沢村一樹・・・
「問題のあるレストラン」 フジテレビ/坂元裕二脚本/真木よう子/東出昌大/松岡茉優/高畑充希・・・

 
準よりみち大賞
「○○妻」 日本テレビ/遊川和彦脚本/東山紀之/柴咲コウ・・・


よりみちドラマde人生賞
「ど根性ガエル」 日本テレビ/岡田惠和脚本/松山ケンイチ/満島ひかり(声)/勝地涼/薬師丸ひろ子・・・
「おかしの家」 TBS/石井裕也脚本/オダギリジョー/尾野真千子/勝地涼/八千草薫・・・
「徒歩7分」 NHK/前田司郎脚本/田中麗奈/田中圭・・・
「ランチのアッコちゃん」 NHK/泉澤陽子脚本/蓮佛美沙子/戸田菜穂・・・

よりみちドラマdeキャラクター賞
「掟上今日子の備忘録」の掟上今日子(新垣結衣) 日本テレビ/野木亜紀子脚本
「デート」の藪下依子(杏) フジテレビ/古沢良太脚本


よりみちドラマde世直し賞
「民王」 テレビ朝日/西荻弓絵脚本/池井戸潤原作/遠藤憲一/菅田将暉・・・
「サムライせんせい」 テレビ朝日/黒岩勉脚本/錦戸亮/神木隆之介/比嘉愛未・・・


よりみちドラマdeホラー賞
「サイレーン」の橘カラ(菜々緒) フジテレビ/松坂桃李/木村文乃・・・
「無痛」のイバラ(中村蒼) フジテレビ/西島秀俊/伊藤淳史/伊藤英明・・・


よりみち復活女優賞
香里奈 「結婚式の前日に」 TBS/鈴木亮平/原田美枝子・・・


よりみち主演賞
天海祐希 「偽装の夫婦」
 
 
よりみち助演賞
安田顕 「問題のあるレストラン」(オネェ役) 


全く注目されなかったけど意外と面白かったde賞
「警部補杉山真太郎」 TBS/脚本・もろさわ和幸他/谷原章介/要潤/本田望結・・・


ごめんね、せっかく見直したのに、すぐがっかりしたde賞
山下智久
「アルジャーノンに花束を」は、良かった。
「5→9」は・・・。


もう一度じっくり鑑賞したいと思ってるde賞
「アイムホーム」 テレビ朝日/石坂啓・原作/脚本・林宏司他/木村拓哉/上戸彩・・・


よりみちドラマdeファンタジー賞
「表参道高校合唱部」 TBS/桜井剛脚本/芳根京子/森川葵/城田優・・・


よりみちドラマde昭和賞
「ちゃんぽん食べたか!」
 NHK/原作さだまし/脚本・尾崎将也/菅田将暉/遠藤憲一・・・


よりみち注目女優賞
松岡茉優 「問題のあるレストラン」「She(フジテレビ)」「コウノドリ(TBS)」
森川葵 「She」「ちゃんぽん食べたか!」「表参道高校合唱部」
蓮佛美沙子 「37.5℃の涙(TBS)」「ランチのアッコちゃん」
芳根京子 「表参道高校合唱部」


よりみち注目男優賞
菅田将暉 「民王」「ちゃんぽん食べたか!」「問題のあるレストラン」
高橋一生 「民王」
泉澤祐希 「ちゃんぽん食べたか!」「表参道高校合唱部」


おめでとうございます!
そして、楽しいドラマをありがとうございました!
来年のドラマも楽しみにしています!

上記ドラマの記事、こちらのブログに書いているよ。
こちらにない記事は、「よりみちカフェ」のほうにあると思う。
気になったら読んでね~。
再視聴して感じるところあれば、また都度書くね


ドラマを楽しもう
 

こんにちは。
よりみちねこです。

2つのハリウッドドラマについて書いた。
ドラマ評とまではいかない内容。
よりみちカフェに何気に書いたお知らせ記事。

良かったら読んでねぇ~


「スタートレック ノージェンダーの異星人」
今期(2015年秋)ドラマにもつながる~答えは出ない?~
http://ameblo.jp/ai7to7hikari/entry-12109992240.html

こちらはけっこうよりみち感想評になっている。


「白バイ野郎 ジョン&パンチ」を懐かしく観た~。
http://ameblo.jp/ai7to7hikari/entry-12110701583.html 


ドラマを楽しもう



こんにちは。
よりみちねこです。

前回の記事で、最終回を迎えた2015年秋期ドラマのよりみち選・感想評を書いた。

「おかしの家」(TBS オダギリジョー・勝地涼・八千草薫)
だけ残っていた。
特に、このドラマだけ特化してタイトルにしたわけではない。
そういう意味では、「偽装の夫婦」がそれだ。
読んでくれたら嬉しい。

たまたま「おかしの家」だけ最終話が遅かった。

深夜ドラマだけど、とても気に入っているという絶賛評に惹かれて、
よりみちねこも第3話から見始めた。
途中でこちらに感想評も書いている。

たしかに、決してガチャガチャしていない、落ち着いたドラマだ。

ところが、最終話で首をおおいに傾げた。
このドラマは、ほのぼのドラマではなく、シビアなドラマだったのか。

それも、人の心の奥深くを衝いてドキッとさせられる仕掛けのあるドラマ、
例えばアラビアンナイト的な、そういう心理と真理を表現しているのでもないような、
いや、しているのかもしれないけれど、
そこがなんとなく、よりみちねこのなかでは、グニャっとつぶれてしまったような、
そんな雰囲気なんだにゃ。

それほど期待していた、ということもあるのかもしれない。

主人公・太郎(オダギリ)の友人が交通事故で死んだあたりから、
なんだか、空しい感じが否めなかった。
その死も、映像演出的に、もしかして自殺?を匂わせているのに、
それについての言及は全くなかった。

最終話もそうだ。

最終話の冒頭。
太郎と結婚した礼子(尾野真千子)が、連れ子である息子に絵本を読んで聞かせる。
「太郎は我が家に走って帰った。家は影も形もなかった」
ねえ~。太郎は普通の幸せを忘れちゃったんだよね。
「浦島太郎ね。私たちの太郎はだいじょうぶだよ」


ばあちゃん(八千草)が、駄菓子屋「さくらや」を売る、という。
太郎は、ばあちゃんと一緒に暮らそうと住居を探していた。
狭く小さい。でも、これからお金を貯めてもっと広いところへ移るから、と。
が、ばあちゃんは養護老人ホームへ入ることを決めていた。
この家を売ったお金でお店を出せばいい、と言うばあちゃん。
そんなことできない、と太郎。
ばあちゃんは、静かに暮らしたい、あなたたちと一緒だと疲れちゃうから、と言う。
太郎はばあちゃんに裏切られたような気分になる。
そんなわけない、と礼子。
どうすることもできない。オレがもっとしっかりしていたら・・・。

ばあちゃんの言い訳は、太郎たちに迷惑をかけまいとする精一杯の優しさ、
ということは、もちろん視聴者にも分かる。十分に理解できる。伝わってくる。

太郎も悩んでいる。
そして、今までふらふらしてきた自分を責めている。

金が必要だから今はがんばるだけだと、友人で脚本家になったの三枝(勝地)に言う太郎。

太郎には料理の才能があった。
家でいつも作っていたからね。
スペイン料理のレストランで働いて、才能を認められ、
そしてあっという間に店を出す。
開店直後にはもう、けっこう大きな家に引っ越している。
古びた駄菓子屋から一転、かなりセレブな暮らし向きに見える。

テレビで2020年オリンピックと言っているから、長くても5年ほどの時間経過。
借金もしているだろうけど、こんなスピード出世的な?
ばあちゃんの言っていた「家を売ったお金」をやっぱり使ったのかな?と憶測。

ばあちゃんにもう半年以上も会っていない太郎。

女優を連れて太郎の店に来た三枝。
「忘れていくだよ、どんどん。大切だと思ってたものをさ。昔はあんなにはっきり見えたのに。オレ、何で脚本家やってんだろう・・・」
そう言って太郎を見つめた。

ばあちゃんの容体が悪いという電話。

礼子が行こうと言うと、今日はどうしても店に行かないと、と拒む太郎。
しかし、悩んだ末、礼子と二人でばあちゃんの元へ向かう。

ドラマを観終わって、なんだこれ?と正直思った。
太郎って、こんな人間だったんだ?
いや、お金や出世が太郎を変えてしまったのか?
それとも忘れただけ?

そして、よりみちねこは、この最終話をもう一度見直した。
そこで、冒頭に伏線があったことに気づいた。
覚えてる?
この記事の「最終話の冒頭」ってところに戻ってみて↑。
ね?


「今日も全然客来ないね」

ばあちゃんと二人で駄菓子屋の店先に座っているラストシーン。
「お茶でも飲む?」

人生って何なんだろう、と問い掛けているドラマであることは分かる。
幸せって何なんだろう。

でもね、こんな形で太郎を追い込むストーリーだったことに、
いささか、よりみちねこは釈然としないのだ。

華々しい成功、人から羨ましがられるような暮らし、
それを手に入れたとき、人の心は荒んでいく、
それは必至なのかな?
よりみちねこはそうは思いたくないけどね。

でも、どこかで頭をぶつけて、この場合おそらくは、ばあちゃんの死によって、
原点を思い出して、人の心を取り戻していくんだろう。

だって、息子(礼子の連れ子)は、ばあちゃんの容体が悪いのに、
「学校があるし、行きたくない」などと言う少年に育ってしまっている。
これはやっぱり親の背中を見ているからでしょう?

三枝は、
「最高にうまい」と太郎の料理を誉めたけど、
でもこれ多分、美味しくなかったんじゃないかな。
味が落ちている、つまり、心とか温もりとかがない。
三枝は、そういうのを敏感に感じる人だから。

太郎が三枝のドラマを観れていないと言うと、三枝はこうつぶやいた。
「太郎はオレが書いたものより、オレのことが好きだろう?こいつはさ(女優に向かって)、オレが書いたものの方が好きなんだよな?」

太郎の幼なじみでもある三枝。
もしかしたら、このドラマのなかで最後までピュアだったのは、三枝なのかもしれない。

三枝がいなかったら、太郎は、
享楽に流されてしまった浦島太郎に本気でなってしまったかもしれない。

ほんのり系のドラマだと思っていると裏切られる。
真理の差し出し方の後味がちょこっと悪い。
そう、ほんのり系社会派と思って観ていたからだ。
でも、そうやって裏切ることが、ドラマの醍醐味かもしれないし、
作り手サイドの思惑なんだろう。

現に、こうしてよりみちねこは思考をめぐらせている。

「太郎は我が家に走って帰った。家は影も形もなかった」
ねえ~。太郎は普通の幸せを忘れちゃったんだよね。
「浦島太郎ね。私たちの太郎はだいじょうぶだよ」

やっぱり忘れてただけ、なのかな?

素直に良質とは言い難いが、
おおいに考えさせられるドラマだったにゃ

ドラマを楽しもう


 

こんにちは。
よりみちねこです。

2015年秋期のドラマがほとんど最終話を迎えた。
「下町ロケット」が昨日終了。
「おかしの家」がまだ残っている。

よりみちねこが最後まで観続けることができた作品を、
よりみち的にまとめておく。

「偽装の夫婦」についてはすでに書いた。
これは、今シーズンよりみち一押しのドラマ、だった。

「下町ロケット」(TBS 阿部寛ほか)
「半沢直樹」は言ってみれば、悪と悪の戦いだったとよりみちねこは見ていたけど、
これは、単純に悪と正義の戦いだった。
人間を大切にする主人公・佃(阿部)の熱のこもったセリフが、毎回秀逸だった。


「サムライせんせい」(テレビ朝日 錦戸亮・神木隆之介)

武市半平太(錦戸)と坂本龍馬(神木)が、幕末から平成へやってくるタイムスリップもの。
良いドラマだったよ。
幕末の視点から現代を観る。全くの別世界になっている。
しかし平成の世にも不具合はあり、意外と堕落していることに気づいていく。
先に来ていた龍馬が、もう一度「洗濯」しようと、ネットで仲間集めをしていた。
金にものを言わせて悪事を働いている投資会社の社長を「斬る」計画を立てていた。
武市半平太も、現代世界の薄汚さには落胆していたが、なぜ自分がタイムスリップしてきたか、その理由に最終話で気づく。龍馬に人殺しをやめさせるためだった。
自分は、幕末に暗殺を企てて実行し、切腹した。しかし、それは間違いだった、と。

視点は変わるが、武市の妻が未来に行く夫に宛ててしたためた手紙、というのが感動。
「仁」でもあったね。お咲さんから未来の仁先生へ。
そんなことが実際にもあるかもしれないよ。

それにしても、龍馬の言う、不満足な現代社会に賛同する視聴者も多いだろう。
「仁」でもそうだったけれど、
科学が発達して、生活が便利になって、治せる病気も増えた。食べ物もいっぱいある。高層ビルや自動車に飛行機。
過去から見れば、人々は幸せに楽しく暮らしているように見える。
いや、確かに、幸せなんだろう。

けれどもそこには、よく見ると、金や権力に支配された世界が広がっている。
本当に幸せなのか?そう問いかけてくる。
難を言えば、そこのところを、もう少し多く描いてほしかった。


「サイレーン」(フジテレビ 松坂桃李・木村文乃・菜々緒)

深い精神的内容があるわけではない。ただのサスペンス。
だが、よりみちねこは、引き込まれた。
ただただ、菜々緒演ずる完全悪女の謎を知りたいという欲求で。
彼女の犯罪の根底にある思いというものには、共感も同情もない。
彼女は、ただの殺人鬼だった。
最後の謎は、猪熊刑事(木村)とカラ(菜々緒)が実は双子だった、という事実。
サスペンス的にはハラハラドキドキだったが、サイコ的には今ひとつだったかも。
なりたい人間を殺して、顔もその人物に整形していた橘カラ。
最後は、猪熊の正義を手に入れようと、猪熊の顔に整形するけど、それは、元の自分の顔だよね。双子なんだから。猪熊のことをずっと探してたみたいだけど、その辺りの心情は明確には描かれていない。
大勢人を殺しているから死刑だろうけど、ターミネーターみたいに復活して、また完全悪女としてどこかでよみがえったら面白いのに。サスペンスというより、ホラー。
そもそもこのドラマ、ホラー性のほうが強かった。

ただ、一卵性の双子でも、刑事と犯罪者という全く違う人生になったところがさらなる謎だな。
環境なのか?生来なのか?


ってことで、
「無痛」(フジテレビ 西島秀俊・伊藤敦・伊藤英明)
にもつながる。
人を殺そうとする人間のエネルギーである犯因症が見える医師・為頼(西島)は、
正義感の強い刑事・早瀬(伊藤敦)に犯因症を見て、人殺しになりたくなかったら刑事をやめろと勧めている。
強すぎる正義感が犯罪につながってしまう、というのは理解できる感情ではないか?
犯罪のなかにも正義感ゆえに、というものはあるだろう。前シーズンの「相棒」がそうだった。3代目相棒、彼も刑事だった。
とはいえ、「サイレーン」のカラの場合は、正義感からの犯行ではない。そこは「MOZU」の新谷と似ているな。
「無痛」では、結局一番のワルは、病院長の白神(伊藤英明)だった。
心臓の弱かった白神は、失恋で自殺、脳死状態になった弟の心臓を移植していた。
その弟の復讐をするため、無痛治療の研究と称して、イバラ(中村蒼)をあやつって殺人事件を引き起こした。
最後、窓から落ちていくイバラと白神を見過ごしたのは、為頼の深い思い「無痛」へのいざないだったのかな。
白神院長の弟は繊細だった。その心臓を受けついでも、白神は繊細になり切れずに復讐という悪の道へと入っていった。弟を思うがゆえの正義感なんだろう。
いや、為頼の言うように、取り除きたい痛みは、白神自身の痛みだったのかもしれない。
エネルギーは、いかなる方向へも引っ張られるものだ。
もう少し社会派あるいはサイコ的になるかと思ったが、サスペンスに留まった。


そして、心臓移植はまた、こちらでも。
「エンジェル・ハート」(日本テレビ 上川隆也・相武紗季・三吉彩花)
殺し屋だったシャン・イン(三吉)が、交通事故で死んだ香(相武)の心臓を移植されて、香とともに正義の人として生きていこうとするまでの葛藤の物語。
今期ドラマスタートのよりみち感想評で、よりみちねこは、このドラマのハードボイルド性、つまり、ドンパチばかりを毎週見たくない、と評した。
ところが、2週目からドンパチはほとんどなくなった。
ヒューマンドラマみたいになった。
そういう意味で、それなりに最後まで視聴することができた。
まさに、天使の心臓(心)の物語だった。


心臓移植といえば、こちらも。
「破裂」(NHK 椎名桔平他)
心臓を若返らせる治療法をあみだした医師(椎名)が、
老人を減らして人口調整をしようと計画する官僚と対決するストーリー。
少子高齢化を鋭くついている社会派のドラマではあるので、興味深かったが、
あまり真剣に視聴することはできなかった。
演出がもうすこし、ポピュラーな感じだと観易かったかもしれないな。
よりみちねこの身勝手だけど。


ドラマには、医者と刑事がつきものなんだな、とつくづく思う。
そういえば、掟上今日子が言っていた。
「人生には少しのお金と謎があればいい」と。


「掟上今日子の備忘録」(日本テレビ 新垣結衣・岡田将生)
おもしろかった。
エンターテインメントとしては、今シーズン一押しだったかな。
新垣結衣の容貌がvery goodだった。はまり役かもね。
ある意味、掟上今日子というコスプレだ。
探偵として様々な事件を解決していくストーリー。
通底していたのは、厄介(岡田)との恋。
結局この恋は、実った、と言っていいのかな?なにしろ、今日子は睡眠によって記憶をなくすので。
この「備忘録」は、今日子が日々、自分の身体にメモっている事々ではなく、いや、それもあるが、厄介が今日子と自分のために、出会ってからこれまでのことを綴った記録のことだったんだ。
それは、二人の愛の証し。
goodな最終回だったよ。


「結婚式の前日に」(TBS 香里奈・鈴木亮平)

なんとか最後まで観た。限りある命を大切に生きる、いわゆる病気もの。
結婚式の前日に何が起こるの?というのが物語を引っ張る謎だったと思う。
死んじゃうの?結婚できなくなるの?治るの?
おおよそ予想のつくことではなかった。
小さいときに別れた母、病気を知って突然娘の目の前に現れた母、
その母のことを「おかあさん」と呼ぶ。その日だったんだ。
なので、このドラマは、病気の辛さが主ではなく、
本当の母と娘の再会、そこで起こる心の葛藤と湧き上がる家族愛の物語だったんだな。
良かった。ただのお涙ちょうだいではなかった。
もう少し視聴率取れてもよかったのに、と思う。
少し前にスキャンダル的に色々あった香里奈も、復活だね。


「コウノドリ」(TBS 綾野剛・松岡茉優)
医療もの、ホント多かったな。
これは、産婦人科の物語。
様々な事情を抱えた妊婦、出産、子育てを、しっかりとした視点から捉えて、
社会問題も含めつつ、おそらく多くの人たちが知らないであろう周産期医療について教えてくれるドラマだった。
面白い面白くないで評価してはいけないのかもしれない。
ドラマとしては、取り立てて熱く評価しない。
とはいえ、涙が出てしまうのは、出産というドラマが、人生のドラマだからだろう。
松岡茉優が好演。


「遺産争続」(テレビ朝日 向井理・榮倉奈々)

大金持ちの家に婿養子として入った医師・育夫(向井)。祖父が育夫に全財産を相続させることを決めたところから、家族の揉め事が激しくなる。育夫は悪役を演じ、なんとか家族をまとめようとするが、最後に3億からのお金とともに仏壇と金庫のある離れが消失してしまう。
結局、育夫が手に入れようとしていたのは、お金ではなく、家族の絆。
それが一番贅沢なんじゃないか、というオチで終わる。
そうなのかもしれないね。
逆に言えば、お金で買えないものはない、金儲けしてい悪いのかと、堀江貴文や村上世彰は言っていたが、一番贅沢な家族の絆はお金では買えない、ということだね。
まあまあ、面白かった。


最後に、よりみちセリフまとめ。

「無痛」為頼
人間はみにくい。だが、諦めるつもりもない。おれは人間であることに絶望したくない。恨みも、憎しみも、痛みも、悲しみも、乗り越えていけるのが人間だと思いたい。悪意を向けられれば、報復せずに断ち切りたい。無理かもしれない。でも、死ぬまでそう思い続けるのが人間だと思いたい。おれは妻を失った苦しみを一生かかえて生きていく。痛みは私だ。そうだ。それが生きていくということなんだ。

「下町ロケット」佃
大勢を救うために少数を犠牲にすることが正しいのか間違ってるのか、そんなことは医者も技術者も、ずっと昔から悩みに悩み続けてきたことなんだ。答えなんか出せるわけないんだよ。それでも先人たちはな、自分の無力さと戦いながら、次こそは10人全員を救いたいと努力して、どうしても救えなかった人たちの尊い犠牲の上に唇をかみしめて、今日の医療と技術をつくりあげてきたんだ。


「サムライせんせい」
龍馬
今の世の中には貧富の差に対する不満がくすぶっちょる。その怒りは日本全体に広がるはずじゃ。搾取されちょったもんたちが、搾取しちょったもんたちに鉄槌をくだし、権力の源となる金が、みんなに、正しく、再配分されてく。それが、わしが目指す、新しいニッポンじゃ。
もう一度、わいらの手で、ニッポンを、いや、世界を洗濯するぜよ。


武市
この平和ボケした今は、先人たちが勝ち取ったものなんじゃ。
龍馬、時代を嘆くな。今を生きるぜよ


龍馬は、武市が切腹せず生きていたら、こんな日本にはなっていなかっただろう、と言う。
よりみちねこたちは、龍馬が暗殺されず明治の世の生きていたら、こんな日本にはなっていなかっただろう、と思う?
いや、龍馬や武市が今、平成の世にいたら、何と言うだろうか。
もう一度「洗濯」しよう、と思ってくれるのかな?

最後に、武市半平太の妻からの手紙
いつになったら戦乱が終わるのか。
いつか人の尊い命が本当に尊いものとして大切にされる時代が来るとよいですね。



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おまけ
武市半平太
必死にがんばってるやつには、必ず同志がついてくる。

龍馬
志のない人間には、まことの同志はついてこない。
時代は変わっても、人の心は変わらない。



 

こんにちは。
よりみちねこです。 

「偽装の夫婦」(日本テレビ 水曜夜10時)が、
12月9日、いよいよ最終回を迎えた。

先週の第9話では、
離婚したヒロ(天海祐希)と超治(沢村一樹)は、約束通り一年後に再会。
恋人の存在とそこに至った経緯を、遊川和彦という天才の筆が見事に描き出してくれた。

ヒロはしおりとゆうちゃん、超治は保と、
一緒に暮らしていた。

しかし、再会した二人は、
互いの存在を欲している自分に気づいていく。

そうかぁ、そういう結末に持っていきましたかぁ、という最終話だったよ。
 
ヒロはしおり(内田有紀)の願いを聞き入れて、ゆうちゃんと3人で、家族結婚式をすることに決めた。
が、
フリースクールをつくりたいという超治の話を聞いて、
ヒロはその仕事を手伝いたいと心の底から思ってしまう。
超治も、何でもできるヒロがいてくれれば・・・と思う。
 
やっぱりヒロは超治と離れたくない。
その心の声を、泣きながら、図書館で話すシーンがクライマックス。
登場人物たちがみな、図書館に集まっている。
さながら舞台のようだ。

ヒロは言う。
「しおりさん、このままだと、私、また心の声を隠して生きていってしまいそうだから、あなたと結婚できません」
「うそだよね、ヒロちゃん」
そう、一番傷ついてしまったのは、しおりの娘ゆうちゃん。
次のセリフ、ヒロとゆうの遣り取りは強烈だ。
「たくさんの人を幸せにしたいって、(超治と)二人で力を合わせて、そうやって生きていきたいの」
「ゆうは、・・・ゆうはしあわせじゃない」

「結局私たちの言ってることなんて、きれいごとなのかな。偽善なのかな、意味なんかないのかな。私はホントにみんなに幸せになってほしいのに」
ヒロは打ちひしがれる。

重いよね。
たくさんの人を幸せにしたいと思っているのに、
たったひとり、目の前のゆうちゃんを不幸にしている。
何かをしようとするときに、人がよく陥るジレンマだ。
そこをすかさず衝いて、偽善とか言って批判してきて、人の足をひっぱるやからがここにもそこにもいる。
人が何かをやろうとするときに受けるネガティブ。 
マザー・テレサが無視しなさいとアドバスしている、そういう状況が生まれる素地のひとつ。
でも、ここでゆうちゃんが気の毒な存在であることは本当だ。
 
そこへ、
「ばかだねぇ~」
と、ヒロのおば(キムラ緑子)登場。

「自分が幸せじゃないのに、人を幸せにできるわけないだろう。だから、あの子にどんなに恨まれても、まずあんたが先に幸せになるしかないんだよ、ヒロ」

そのとおりだ。
このセリフもすごいな。
「あの子にどんなに恨まれても」、だよ。
自分が幸せを感じていないのに人を幸せにできるわけがない、というのは真実だろう。
ジレンマを一刀両断だにゃん。

「ゆうちゃん、泣きたいだけ泣きな。ゆうちゃんにはゆうちゃんの生き方があるように、ヒロにはヒロの生き方があるんだから」
ヒロのおばは、ゆうちゃんに強さを与えているんだろう。

みんながゆうちゃんを励ます。
それはすなわち、ヒロと超治への応援になっているわけだ。 

超治にフラれることになる保は、
「この二人のおかげで、世界を平和をしたいと大きなことを言いながらも、街で困っている人を助けるみたいな小さなことを続けてもいいんだっていう勇気を持てたからさ」 
とゆうちゃんに話しかける。
 
大きな平和と小さな平和。
保は、大きな幸せじゃなくても、小さな幸せを広げ続けること、それが勇気だと分かった。
きっと保の悩みは、こんな小さなことばかりしていても、世界を平和にできないじゃないか、ってことだったんだろう。
これもジレンマのひとつかな。

ミクロの視点とマクロの視点は、どこにでも存在する。

超治の母(富司純子)。
「ゆうちゃん、あたしね、いい年して思うのよ。自分はなんて子どもなんだろうって。本当の大人になるためには、寿命が何年あっても足りないって。だから人生なんて、ヒロさんと超治みたいに、自分がやるべきことを毎日必死になってやり続けるしかないの。失敗したり後悔したりすることばっかりだけど、ミルクがこぼれても、いちいち嘆いている暇はないの。
どうせ、ミルクはこぼれるんだから。でもね、あなたにはこれだけの人がいるってことだけは忘れないでね。ここにいるのは、み~んな、家族、同然の人なんだから」

これもすばらしいセリフ。
超治の母は、息子がゲイだと分かってから、ゲイの人たちについて勉強した。
何歳になっても知らないことはたくさんあるんだ、ということに気づいて、これから大いに学んでいこうとしているように見える。
なにせ、こうしいる今もビデオを回している。感動的だからネットにあげる、と言って。
ユーチューバーになるのかな?

自分がやるべきことを、毎日必死になってやり続けるしかない。
ミルクはこぼれるんだから。
そうだよね。
できることをしていく、それが幸福へつながる。いや、それこそが幸福なのかな?
失敗を恐れてはいけない。失敗はするんだから。
そして、
ゆうの周りには、ゆうのことを思ってくれるたくさんの人たちがいる。
私たちみんなの周りにも。 

ヒロのいとこでマジシャンの天人(佐藤二郎)はマジックを見せる。
ゆうが破いた「かぞく」と書かれた画用紙を、元に戻してみせる。サプラ~イズ、と。
魔法で人を幸せにしたい、という天人の心意気。

登場人物たちは、みなそれぞれ、人の幸せを願っている。
迷いながらも、そこへたどり着いた。
 
セリフのひとつひとつが、ひとりひとりの登場人物が、
重要な役割を担っている。

超治と保、ヒロとしおりの別れの場面も愉快でドキッとしてすばらしい。
しおりは、どんなにヒロのことが好きかという心の声を叫んだあとに言う。
「心のままに生きるのってつらいわよ」
 
ありのままに生きることがすばらしい、そのままでいいんだ、とは、
少し前にも流行ったセリフ。歌。
「ありのまま、心のまま」は、簡単なようで実は難しいのかもしれない。
ただ我儘でいい、というわけではないから。
常に優しくあろうとするしおりには、特にそうなのかもしれない。
これはまた、別の機会に論じるにゃ。
 
超治の家。ヒロとまた暮らし始めている。
「ともだちのわ」などと書いた紙がテーブルにある。
NPO法人のフリースクールの名前を考えている。
ヒロは「ひとりぼっち」がいいのでは?と。
さすがにそれは・・・、と言う超治。
ここに来る子どもたちはみんなひとりぼっち。
ひとりぼっちが集まったらもうひとりぼっちじゃないんだよと教えるんだ、
とヒロ。
超治も納得して、ぼくたちは最強だと喜ぶ。
 
あ、よりみちねこは、この名称、ちょっとまだしっくりこない。
物語の読み込みが足りないか?

最後に、同性カップル2組のインタビューにまじって、ヒロと超治のインタビューも。
超治の母親が撮影したっていう設定かな?ネットにあげる? 

身も心も愛しあいたいと思っていたが、
ヒロと超治は、結局、身を愛することはできなかった。
心のパートナー。
それでいいのだ、という結論に達する二人。 

いろんな人がいる。それが人間。

良くできたドラマだった。
出演者、それぞれのポジションに無駄がない。

役によっては、役者の魅力を奪ってしまうドラマもあるが、
「偽装の夫婦」は、どの俳優も、子役にいたるまで、いい役をもらったね。
どの役者さんも、魅力が増した。よりみちねこのなかで。

それにしても、
ルキウス・クィンクティウス・キンキナトゥス
なんて、よく見つけてきたなぁ。
「古代ローマ時代の政治家で、普段は農業をやっていて、国が危機になったときだけローマにやってきて、平和がおとずれたら田舎に帰っていった」という伝説の人物。
保が今尊敬している人、だって。

全てを書きつくすことはできないにゃ。ぜひ観てほしい。

時間をみつけて、最初から全部、再鑑賞しようと思ってる。
気づきが増えたら、また書くにゃ

ドラマを楽しんでね

 

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