よりみちねこです。こんにちは!

各局ドラマも、いよいよクライマックスを迎えていきます。
オリンピックでお休みだった週もあったり、
そうでなくても中盤というのは、いささか中だるんだりしがちなTVドラマ。
よりみちねこも、他のサイトの記事作成に集中しておりました。


「anone」日本テレビ/水曜夜10時/広瀬すず/田中裕子
第7話

6話で偽札づくりに関わることになった偽ファミリーの亜乃音(田中裕子)たち。

犯罪に関与するにいたる決意は、各々だが、各自で何かを思いやっていることは共通しているようだ。
偽ファミリーたちのそこはかとないようで実は強いのかもしれない繋がりが、現代社会のなかで血のつながりが家族愛の基本ではないことにうすうす気づき始めている視聴者たちに、何やらうっすらと癒しを与えてくれる一方で、偽札作りに人生の再起をかけている風の中世古(瑛太)の、
なんともシビアなセリフが妙に目立った回だった。

中世古がつくった偽札作り用の機器を壊そうとしたハリカ(広瀬すず)に向かって言う。

「僕はこれを犯罪だと思ってない。金を稼いでいる人はだれだって、違うルールで生きてるんだ」

「願い事ってさぁ、星に願えば叶うと思う?願い事は泥の中だよ。泥に手を突っ込まないと叶わないんだよ。それはさ、僕が手を汚して手に入れた希望なんだよ。壊したら消える」


そして偽札づくりが夢だという持本(阿部サダヲ)のシーン。
さらに、ハリカが帰宅して亜乃音のところへ。夕飯の支度をしているシーン。

現実と夢。

小林聡美が青羽の役で偽ファミリーに加わっているからふと較べてしまうのかもしれないが、
「すいか(日本テレビ2003年)」
3億円を強奪して逃げている信用金庫の同僚・馬場ちゃん(小泉今日子)が、基子(小林聡美)にいっしょに海外へ逃亡としようと航空券を渡すシーン。
基子は、外出するときにハピネス三茶(下宿先)の大家・ゆか(市川美日子)に頼まれた買い物のメモと航空券のどちらを選ぶか、迫られる。
基子は買い物のメモを選ぶ。
そのシーンに少し似ている。

偽ファミリー4人が、偽札が完成したかを確かめるために訪れる海岸の自動販売機。
今話の最後で、ついに完成する。

この砂浜と風力発電の巨大な風車の景色が、賽の河原、つまり三途の川のように見える。

三途の川には、名刺やお金がたくさん落ちているそうだ。
なぜなら、この世の欲は天国(霊界)に持っていけないから。