こんにちは。
よりみちねこです。

夏期ドラマが最終回を迎える時期。

先週「Heat」が早々終了したけど、
このドラマは、ちょい期待外れだった。
でも、まさに昨日(20150910)、
洪水のなかで活躍する消防団の姿を見ると、Heatが心を過る。
地域の事をよ~く知っているのは、街の消防団。
消防士ではなく、消防団を描いてくれたのは良かった。

さて、「エイジハラスメント」(テレビ朝日)。
初回の記事で、よりみちねこは、
なかなか面白い、かつてのイジメドラマと違ってさばさばしているところがgood、
と書いた。
ハラスメント野郎どもを、主人公・吉井英美里(武井咲)が、
「てめぇ、五寸釘ぶちこむぞ」
のセリフでブチ切れて絶叫説教する痛快さも良い。

途中、英美里が、
上司・大沢百合子(稲森いずみ)の愛人・保科(ほしな)(小泉孝太郎)と関係を持ったのは、
やっぱりこれかぁと、チープな男女関係を想像してがっかりしたが、
大沢も英美里も、淡々としているところが気持ち良かった。
大沢課長が、不倫しているとはいえ、できる上司、女性、なんだろうなぁ、
というのがよりみちねこの感想。
でもね、ドラマのはじまりで描かれていた「若さへのジェラジー」のすごさからすると、
「?」と思うほど、出来過ぎな感じは残る。

最後の「五寸釘」は誰に打ちこまれるのかな、
という期待もあった。
よりみちねことしては、保科が最有力。
絶対結婚はせず、たくさんの女性と付き合う主義の男。
英美里の結婚観をぶちのめしているわけで。

が、しかし、
「女性登用推進部」の部長を命じられ、
これから出世するには、結婚したほうがいい、
パーティや海外へは、女房がいるほうが得だ、
などと総務担当役員である権藤(風間杜夫)からすすめられ、
英美里にプロポーズ。自分は将来を期待されている、と。

が、しかし、
英美里にはお見通しだった。

その原因は権藤にあると見抜いた英美里。
最後のブチ切れ相手は、権藤だった。

自分のために女性を使うな。

大沢課長も、他の女性同僚たちも、
いっしょにキレた。

なるほど、そっちでしたか。

女性同僚たちが胸を張って廊下を闊歩する様子は、ショムニを彷彿とさせたが、
よりみちねことしては、
ショムニよりも洗練されてる、かな。

保科に五寸釘ぶち込まなかったのは、
第2シーズンを見据えて?
には、視聴率が低すぎるか?

でもね、ドラマの質って、
視聴率とイコールじゃないから。

女性蔑視のみならず、
同調圧力、空気に屈しない人間を排除する、
そんな社会、人間関係を、
ずっと許してきた、否、我慢してきた日本社会の闇(病み)。
逆に、
なんでもかんでもハラスメントになって、
やりずらい社会になってしまっている現況。
どちらも見据えている、なかなか良い作品だったと思う。

「多様性」のなかで無理せず仕事をしている男性社員もいた。
育児重視の佐田航一(要 潤)と、
病気長欠で出世コースからはずされている伊倉正雄(杉本哲太)。
ほっとする役回りだった。

最後、繊維二課に戻った大沢から、
あなたを必ずひっぱるから、
と言われ、自分は総務で頑張ると宣言した英美里。

上記二人の男性社員といい、英美里といい、
自律した意志で人生の選択をしている。
多様性がポジティブに花開く様子を見たような気がする。
よりみちねこはね。