こんにちは。
よりみちねこです。

「リスクの神様」フジテレビ
2015年9月16日最終回を迎えた。

それほど評判にはならなかったけど、
よりみちねこ的には面白かった。

かっこいい造りだった。

音楽も、否、音楽が、良い。林ゆうき。

これも、ゲストスターを迎えての一話完結の危機回避ドラマと、
全体を貫くひとつの物語が重なっているパターン。

主人公、神狩かおり(戸田恵梨香)とリスクの神様・西行寺(堤真一)、
両者の父親とも、企業リスクの犠牲になったという過去がある。

二人が所属する危機対策室のある会社・サンライズ物産。
その関連会社の危機を毎回救っていく。
が、その裏には、
西行寺が、サンライズの犠牲になった父親の復讐を考えているのではないか、という雰囲気を匂わせる。

結局は、サンライズの一番の悪者をあぶりだして物語は終了。
サンライズは救われる。

映画のほうがよいような・・・とは、よりみち考え。
かっこいいから余計そう思う。

「37.5℃の涙」のような、社会的に訴えかけるものは何もない。
いや、逆に極めて社会派。巨大な組織と政治的要素。

「37.5℃の涙」のほうは、庶民の生活と家庭的な背景の不具合。
あくまでも、日常の生活と人生。
もちろん、保育問題にも生活にも人生にも、政治は絡んでいるわけだし、
巨大組織にも政治の世界にも、それぞれの人生、日常生活はある。

「リスクの神様」は、権力と駆け引きの世界観。

失敗したときの上手な乗り切り方指南の裏側、裏事情。
つまり、リスクを抱えているほうも、決して単純な失敗の乗り越え方ではなく、
狡賢さや、詐術的要素が含まれる。
例えるなら、半沢直樹のような。
どちらにも本当の正義はない。

こんな狡さばかりが世の中にまかり通れば、
いや、すでにまかり通っているのかもしれないが、
正直者がバカを見るのは当たりまえかな、
と思わないでもない。

ハードボイルドの感覚で鑑賞するといいかも。

さきほど、
「37.5℃の涙」のような、社会的に訴えかけるものは何もない。
と書いたが、
世の中の暗躍がどんなものかを見せてくれているという意味で、
訴えかけてくれているのかも。

騙されるな!かな?

そんなことあるわけない、
そんなドラマみたいなこと、
とおっしゃる人たちへの警鐘かも。
そこまで大袈裟じゃないけどね。

あ、もうひとつ。
堤真一。
実は、腹に一物、裏切者?的役回り、似合ってる。
「SP」もそうだったよね。

ドラマを楽しもうよ。