こんにちは。
よりみちねこです。

今回は、ホームコメディを2タイトル。

最近、ホームドラマが減っている。
刑事ものや医療もの、サスペンスが流行っているなか、
かつての「アットホームダット」「結婚できない男」「浅草ふくまる旅館」的雰囲気漂う2つのドラマだ。

「家族ノカタチ」 TBS 日曜夜9時 脚本・後藤法子 

自分一人の時間を楽しみながら生きている39歳独身の永里大介(香取慎吾)
バツイチでこちらもやはりひとりを楽しんでいる32歳の熊谷葉菜子(上野樹里)
葉菜子の住むタワーマンションの下の階に大介が越して来る。
大介にとってはやっと手に入れた我が城。
だったが、とたんに、
父親・陽三(西田敏行)が再婚相手の連れ子とともに転がり込んで来て引っ掻き回す。母親(水野美紀)の姿はない。
なんとか追い出そうとするが・・・。
一方、葉菜子は、実は大介の勤める文具メーカーにクレームのメールを頻繁に入れてくるクレーマーハナコだった。
その葉菜子も、会社では、部下の扱いに悩んでいた。また葉菜子の元にも、母親律子(風吹ジュン)がやってきて、あれこれ口を出す。
親の悩みでは意気投合する大介と葉菜子。
結婚や家族との関係性など、ホームドラマの多かった昭和とは少し違う悩みの観点で、ストーリーが進んでいく。
とにかく一人にしてくれ、誰の邪魔もしないから、こっちの邪魔もしないでくれ。
そんな価値観の主人公二人、大介と葉菜子は、自分勝手な嫌な奴かと思いきや・・・、といったところだろうか。
葉菜子はクレーマーの分だけ、大介よりも少しだけ自分以外に興味があるのかな。
いや、そのクレームも自分本位ではあるのだが。

2話が終わったところだが、
さあ、ここから先、どう展開していくか、楽しみだ。
大介と父親家族の関係。
葉菜子の元夫(田中圭)も姿を現したが、二人の関係はどうなる?
大介と葉菜子は?
家族には様々な形があっていいんじゃないかな、をどう描き切ってくれるか。

西田敏行がコメディー感と人情感を上手にコントロールしてくれる。


「お義父(とう)さんと呼ばせて」 フジテレビ火曜夜10時 脚本・林宏司

花澤家の長女で23歳の美蘭(蓮佛美沙子)が結婚相手として連れて来たのは、
父親・紀一郎(渡部篤郎)と同い年の51歳・大道寺保(遠藤憲一)だったから、さあ大変。
美蘭の父は大反対の大騒ぎ。
紀一郎と保の掛け合い、つまり、渡部と遠藤の遣り取りのおかしさが楽しめる。
まさにコメディー。
こちらもまだ2話が終わったところ。
これから、家族の関係やらなんやらがお目見えしそう。
美蘭の母親・静香(和久井映見)は、化粧台の引き出しに離婚届けを忍ばせている。
弟と妹も、実は人生に迷っているようだ。
それを酔っぱらった勢いで指摘してしまったのが保だった。


愉快な笑いのなかに、
世相を映す場面があったり、ふと心に届くセリフがあったり、
コメディードラマというのは、そういうものなんだろうな。人間ドラマ。
ただのバカ笑いとは違う


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