こんにちは。
よりみちねこの「ドラマdeファンタジー」へようこそ!

さてさて、よりみちドラマ評を久しく書いていなかった。
というのも、
今期は、途中で刺激されて評する、
といった深いメッセージを感じるドラマがなかったのだ。

今夏は、オリンピックの年だったので、
お休みの週もあったりで、
ドラマ制作者サイドもやりにくかったかもしれないね。

そのせいなのかなんなのか、10回までいかずに終わるドラマもあった。

一方で、深い感想は持たないが、
謎解きミステリー的に毎回面白いもの、
単純に楽しいコメディ、
ふつうに観れる、
というドラマが多かった。

2回にわたって、最終回まで観た作品をよりみち批評しておく。

まずは、9月11日までに終了した作品。


謎解き娯楽として興味深ったのは
「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」
フジテレビ 波瑠/横山裕/林遣都

「そして誰もいなくなった」
日本テレビ 藤原竜也/伊野尾慧/玉山鉄二/黒木瞳


「ON」は、9話で終わってしまったが、
なかなか面白かった。
事件は極めて異常な殺人。
殺し方も異常、犯人も異常なこだわりを持っている。
藤堂比奈子刑事は、サイコパス。自分もいつか人を殺すのではないか、
と思っている。そんな自分を試すために刑事になった、とも。
アメリカに売り込んでもいいのでは、と思った。
「NCIS」や「クリミナル・マインド」にも引け劣らないと思いながら、
よりみちねこは観ていた。
深刻な事件にユーモアも盛り込まれているので、アメリカンだ。
配役がどの人物もぴったりだった。
横山裕以外は。他に誰かいなかったのか?
他がgoodなだけに残念だ。
関ジャニは好きなので、誤解なきよう。単に役柄の問題。
藤堂比奈子を執拗に追いかける美しき殺人鬼
佐藤都夜(さとうつや)役の佐々木希がナイスな演技だった。
「笑っていいとも」のときは今ひとつな感じがしたが、ファンになった。
林遣都も、どちらかというと好きな俳優ではなかったが、このドラマで見直した。
雰囲気をしっかりつかまえている。
続編を期待するが、
視聴率が良くなかったみたいなので、どうだろう?
ドラマは視聴率ではないぞ!
続編、頼む!

「そして誰もいなくなった」も、なんで?どうなるの?
と初回からぐいぐいともっていかれた。
結局、一人の人間の恨みをはらす計画に、
周辺の人々の強欲(金、出世)を利用した犯罪に巻き込まれた主人公、
というわけか。
世界を孤独にするという壮大な計画は、
たった一人の男の小さな恨みに終結してしまったのが、
世の中を体現している、と言えるのかな?
ただ、登場人物が多かっただけに、いささか散漫なのと、
主犯が刺されたにもかかわらず、その姿がなくなっていて、更なる謎は残った。
続編でもあるのか?
そして誰もはいなくならなかった。
もっと震撼とする結末を期待してしまっていたので、
終わり方がちょっと不満。

コメディタッチで単純に面白かったのは
「グラメ」
テレビ朝日 剛力彩芽/三宅弘城/小日向文世

「水族館ガール」
NHK 松岡茉優/桐谷健太

「グラメ」は、
総理官邸の若い女性料理人が、料理にメッセージを込めた会食で
問題ありの人物たちと総理の会談をうまくまとめる、という一話完結物語。
問題あり人物の背景に焦点があたるのは、カフェものと似た観がある。
なんてことはないが、楽しめた。
エンディングテーマでの出演者たちのダンスがいい。
剛力のダンスはうまい!

「水族館ガール」も、
舞台が水族館というだけで、
ちょっとドジな女子社員が動物たちとの触れ合いのなかで仕事に目覚め、
イヤなやつだった先輩指導員に次第に惹かれていく、
というストーリー。
赤字の水族館を立て直していこうと奮闘する指導員たちの姿がほのぼのする。
最後は両想いになるのはご定番だな。

コメディー要素は全くないが、
普通に応援しながら観ることができたのは
「仰げば尊し」
TBS 寺尾 聰/村上虹朗/真剣佑/石井杏奈/多部未華子


学園青春ドラマ。
不良とパッとしない部活(吹奏楽部)、
そして、部活の立て直しと不良たちの更生に携わる先生が病気で死んでしまう、
という汗と涙の物語。
部活を立て直す。
不良たちが仲間になる。
古くは「飛び出せ青春」
新しくは「ウォーターボーイズ」「ルーキーズ」。
先生が病で倒れるという背景は、
「僕の生きる道」「フルスウィング」
などと通底する。
注目若手俳優のラインナップ、
ってのが見どころなのかな?

ドラマを楽しもう

つづく