こんにちは。よりみちねこです。

語れるドラマが少ない2017年春ドラマ。
ちょっと語りたくなりました。


「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 」フジテレビ火曜夜9時
西島秀俊/ 小栗旬/田中哲司/野間口徹/石田ゆり子/長塚京三


他のドラマを彷彿とさせる配役に違和感を覚える人も多いかと思うが、
よりみちねこは、それよりも同シーズンで複数のドラマに出演する俳優に疑問を感じる。

このドラマで言えば、田中哲司。
こちらでは公安。
「緊急取調室」(テレビ朝日木曜夜9時/主演・天海祐希)では
捜査一課の刑事(監理官)役。 
役柄としてもほとんど同じような役なので戸惑う。
あれ?どっち見てるんだ?的な。

警視庁捜査一課9係(テレビ朝日水曜夜9時)
羽田美智子と津田寛治は、
「ひよっこ」(NHK連続テレビ小説)にも出ていて、
やっぱりちょっとむずむずする。

全く違う役、例えば刑事と喫茶店のマスターとかでも、それでも、
よりみち提案としては、
同シーズン1ドラマ、というルールはいかがでしょう。
俳優はたくさんいるので、役をシェアするのも大事かと。
俳優はいくらでもいるでしょう。
それを育てることができないのは、テレビ局の力不足でもある。

他のドラマを彷彿とさせる配役という意味では、
西島秀俊だ。
「ダブルフェイス」「MOZU」
とくに第5話では、潜入捜査のエピソードだったので(潜入したのは小栗)「ダブルフェイス」を思い出す。
石田ゆり子とのやり取りでは、「MOZU」がチラつく。
 
小栗旬もハードボイルド系にはかかせない俳優になったようで、
これも過去の作品が心を過るかもしれない。
それにしても、「救命病棟24時」のときからするとまったくもってうまい役者になった。
今話も、心の動きが表情で抜群にうまく表されていた 。
スローで映しているのがまたいい。

さて、第5話。
副題が「危険な潜入捜査!本当の正義とは」

政治家というのはヤクザと同じだな。
それ以上の悪党だ。
それがあからさまに描かれていた。
殺し屋を使ってまで口封じをする。

今の政治、社会構造とリンクする。

結局政治家にしてやられた特捜班。
部下の命まで危なかったことを官房長官(石黒賢)に訴える警察庁警備局長(長塚)。

今のが黒幕かと尋ねる小栗。
小栗
権力側にとって邪魔な人間は適当な理由をつけて殺してもいいっていうんですか?
私の流した情報で人が殺されたんです。
私は薄汚い仕組みに加担したんです。

長塚
薄汚い仕組みを変えたかったら、正義感に縛られて動きを不自由にするな。
善も悪も全部取り込んで、しなやかに動け。
そうやって蓄えた力でいつか本物の悪をたたけばいい。

小栗
屁理屈ですよ。
長塚
そうかもしれん。だが、何もかもいっきに変えることはできやしないんだ。
目指す場所を見つけ、傷つきながらでも進むしかない。
どうするオレについてくるか?

小栗
考えさせてください。
もし私が権力にさからったら殺しますか?

立ち去る小栗。

長塚(電話で)
例の件、今すぐ動いてくれ。
マスコミへのリリースも忘れるな。
責任はすべて私がとるから心配するな。


翌日、
官房長官が少女売春容疑で逮捕される。

そして次の仕事へ向かう小栗たち。

現実の世界でも警察が「正義」を貫いてくれればいいのに。
どうやらむしろ、週刊誌によると逆のようだ。

しかも小者の犯罪を封じ込めている。
おそらく、何かにぎられているんだな。
今は御用達ジャーナリストとして重宝されているが、
もしジャーナリズムを発揮するようなことがあったら消される。
消させるのは嫌だから、ずっとお小姓だ。
いや、自分が犯罪者になってしまうのだらかこちらから裏切ることはまずないだろう。

○○学園の例の人も、命の心配をしたかもしれない。

そんなことが容易に想像できる第5話だった。


ドラマを楽しんでね