よりみちねこのドラマカデミアへようこそ!


「家政夫のミタゾノ」テレビ朝日金曜夜11時15分
松岡昌宏/剛力彩芽


2シーズン目。面白い。特に深い内容があるわけではないが、面白い。
1シーズンでは、三田園(松岡)の相棒的存在の家政婦を清水富美加が演じていた。が、衝撃的カルト教団がらみの引退(教団のプロパガンダ映画には出演している)となり、今シーズンから剛力彩芽に変わった。
かえってよかったように思う。剛力にあっている役柄だ。
少し前に「新・フジテレビ批評」で、脚本の八津弘幸が、古沢良太にえらく平身低頭の姿勢だった。
が、よりみち的には、「コンフィデンスマンJP」よりも「家政夫のミタゾノ」に拍手だ。
ゆるい気分で、大笑いしながら、最後まで楽しみたいと思う。


「コンフィデンスマンJP」フジテレビ月曜夜9時
長沢まさみ/東出昌大/小日向文世


痛快でテンポもよく面白い、という評価をよく聞く。
が、また例によって、私の評価は世間と逆だ。
雰囲気も内容も、なんだかよく分からない。
大がかりな舞台装置で悪徳な奴らをやっつけて金を奪う、という「痛快」ドラマなのだということは分かる。
脚本は古沢良太。なので、そもそもの期待値が高かっただけに、落差が大きいのかもしれない。
例えば、「相棒」に書いている古沢の脚本は名作ばかりだ。
このサイトでよく使わせていただいている「相棒」の「聖戦」は、古沢作品。
第3話は落ち着いてきたのか、テーマがよりみちねこ好みだったのか、おもしろく視聴できた。これはのちほど個別に書きます。


「あなたには帰る家がある」TBS金曜夜10時
中谷美紀/玉木宏/木村多江/ユースケ・サンタマリア


関係がぎくしゃくし始めた夫婦となにやら不可思議な雰囲気を醸す夫婦。不倫。
あまり観る気は起きなかったが、ちょろっと観たところ、先が気になって続けて観ている。
あれこれ先を推定しながら。
この封建的な夫婦の「これ」は、もしかしたら策略?などと。
ユースケ・サンタマリア演ずる男の不気味な駆け引きが面白い。
ドラマの登場人物たちは本気だろうが、観客からするとコントを見ているようだ。
不倫ドラマにしてはどろどろ感がなく、意外と面白いかも。
中盤から後半はどうなるか分からないが。


「モンテ・クリスト伯」フジテレビ木曜夜10時
ディーン・フジオカ/山本美月/高杉真宙/新井浩文/大倉忠義/高橋克典


無実の罪で投獄された男が、牢獄で知り合った老人の助けで脱獄。その老人の資産を得て、自分をはめた人々に復讐していく物語。
アレクサンドル・デュマ・ペール作のフランスの小説をベースに書かれた脚本。
全く期待していなかった。絶対面白くないだろう、と。失礼ながら。
こういう焼き直しものが、舞台や時代を変えるとへんてこになることが多い、と私は思っている。例えば「赤毛のアン」とか「ロミオとジュリエット」などの舞台を日本に移したら、魅力も内容も半減する。異国の雰囲気や背景にある文化も大事なわけで。
以前BS朝日でやっていた「あらすじ名作劇場」。海外の名作も舞台を日本に置き換えたドラマで紹介してくれていたが、少し違和感ある印象が残ってしまってあまり気持ちのよいものではなかった。
テーマとか精神性を上手に引き継いだリメイクになっていれば成功する可能性はあるだろうが。
このドラマは、まだ2話までしか観ていないので断定はできないが、ちょっと観てみたい気分にはさせられた。舞台を現代の日本にしている分、設定に突飛さと非合理な都合も目立つが、それには目をぶろう。
モンテ・クリスト伯役のディーン・フジオカ。彼という役者がいてこそ、この物語ができたのだろうと思うほど。はまり役かもしれない。
野性味あふれる漁師から貴族の紳士へと変貌した主人公。
さて、どんな復讐をしていくのか、今のところは興味津々。中だるみのないことを願う。