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「コールドケース2」
WOWOW土曜夜10時
原作/アメリカ CBS ワーナーブラザーズ
脚本/大勢いるのでサイトで確認してください
出演/吉田羊 永山絢 滝藤賢一 光石研 三浦友和

アメリカで2003年~2010年シーズン7まで放送された。

これは、面白い。よくできた刑事ドラマだ。
過去の未解決事件を取り扱う刑事ドラマは近頃多い。そのなかでも断トツ1位、というのが私の個人的感想。

アメリカ版をほとんどそのまま倣っている。
エピソードは厳選しているのだろう。日本には馴染まない内容もある。例えば人種問題が絡んでいるものとか、退役軍人、帰還兵もの。「クリミナル・マインド」もそうだが、アメリカでは、ベトナム戦争を経験した捜査官もまだいるし、湾岸戦争の帰還兵もあちらこちらにいて、犯罪に絡んでくる。

カメラワークとか、エピソードの始まりから事件発生、解決への流れはアメリカ版も日本版もほぼ同じ。アメリカ版と日本版を交互に観ていると、錯覚を起こすほど。

気になる点がひとつあるとすれば、過去と現在の人物が入れ替わる映像だろうか。つまり、事件関係者たちの若い頃と現在。私も初めて観たときは、え?と思ったがすぐに慣れたし、それがこのドラマの真骨頂でもあるので、これが「ダメ」という人には魅力のないドラマとなってしまうかもしれない。

私としては、アメリカ版よりも日本版のほうが落ちついてよくできていると感じている。もちろん、アメリカ版も好きです。
このような静かに淡々と進む刑事ドラマは、地上波民放ではまずないだろう。

それと、カメラワークというのか演出というか、人物の周りをぐるぐる回る映像があるのだが、これは、アメリカ版では目が回りそうになることがあるほど過剰なときがあるので、そういう意味からも日本版のほうが見やすいかもしれません。

なにしろ、吉田羊がいい。 永山絢斗もとてもいい。

「コールドケース」や「クリミナル・マインド」は、事件の解決をみたときに、ぞっとする内容以外にも、複雑な人間模様や、人生の背景などで、ひどい殺人事件ながら涙が出てしまうエピソードがあるところが、名作たるゆえんなのではないか、と独善的に思っている。
日本版もそれを踏襲している。

ちなみに、「コールドケース」を観るためにWOWOWに加入してしまいました。
それほど、私ははまってしまっています。
「クリミナル・マインド」にはまって以来のアメリカ発ドラマ。