よりみちねこのドラマカデミア

よりみち視点でドラマをアカデミアするよ。

2016年10月

こんにちは。よりみちねこです。

秋ドラマも、3話まで進んでいるものもあれば、まだ1話、というものもある。

夏もそうだったけど、これぜひ観たい、と思わせれてくれるわくわくするドラマがない。

よりみちねこは、「よりみち選り好み 」で観させてもらっている。

とりあえず、観たものを曜日順に並べてみる。
(月)「カインとアベル」
(火)「逃げるは恥だが役に立つ」「レディ・ダ・ヴィンチ」
(水)「地味にスゴイ!校閲ガール河野悦子」「相棒」
(木)「Chef~三ツ星の給食」
(金)「砂の塔」「家政婦のミタゾノ(本日から放送開始)」
(土)
(日)「IQ246(録画してあるがまだ観ていない)」「キャリア」「レンタル救世主」


全く期待のなかったここまでで「おっ」と思った作品が
「逃げるは恥だが役に立つ」「地味にスゴイ!」「砂の塔」

「おっ」とは思わないけど出演者の味もあってそれなりに観れるのが

「Chef~三ツ星の給食」フジテレビ木曜夜10時
天海祐希/遠藤憲一

三ツ星レストランのわがままシェフ星野光子(天海)が、周囲の策略でレストランを追われ、
テレビ番組の企画で給食料理員になる。
子どもたち最高においしい、と言われるまでがんばる物語。
給食がいかなるルールのなかで作られているかが描かれていて面白い。
それ以上でもそれ以下でもないような気もするが。


「逃げるは恥だが役に立つ」TBS火曜夜10時
新垣結衣/星野源

契約結婚と言えば、「○○妻(2015日本テレビ・柴咲コウ/東山紀之)」「偽装の夫婦(2015日本テレビ・天海祐希/沢村一樹」を思い出す。
森山みくり(新垣)は、大学院卒だが、就職がうまくいかない。派遣契約を切られて困っていたところへ父の紹介で津崎平匡(つざきひらまさ・星野)の家へ週1で家事代行の仕事をしにいくことになる。
完ぺきな仕事に感激し満足する津崎。
みくりの両親が定年を期に引っ越すことになり、自立できていないみくりは両親とともに。なので、家事代行をやめなければならない。
契約結婚を提案するみくり。
津崎も試算して、それがお互いに良いのでは、と判断し決断。
2話ではいささか疑っている津崎の同僚たちが家へ遊びに来ることに・・・。
周囲にはちゃんとした結婚だと嘘をついているという設定なので、ドタバタとユーモア満載。
「おくさまは18歳(1970~71TBS・岡崎友紀/石立鉄男)」の逆パターンみたいな?
プロの独身と言っている男と、優秀なのに認められたことがない女の、
出会いと心の変化が、喜劇のなかでほんのりと描かれているように感じる。
劇伴と心の声の独白が、「すいか(2003日本テレビ・小林聡美/小泉今日子)」の雰囲気を漂わせる。
今後の展開が楽しみだ。
エンディングのダンスが話題になっているが、これは戦略だろう。


「地味にスゴイ!校閲ガール河野悦子」日本テレビ水曜夜10時
石原さとみ/菅田将暉

今年の春ドラマに「重版出来(2016TBS・黒木華/オダギリジョー)」 という出版社ドラマがあったが、
それを彷彿とさせつつ、全く違うドラマ。
石原さとみと黒木華の個性と演技の違いも、この2つのドラマはしっかりと配役したと思う。
ファッション雑誌しか読んだことがないというファッション大好きの河野悦子(石原)。ファッション誌の編集者を目指して景凡社に入るが、校閲部へ配属されて不満たらたら。
持ち前の頭の回転の良さとパワーで、作家の信頼を得たり、同僚の問題も解決していく。
覆面作家是永是之こと折原幸人(菅田)との恋の行方は?
というお仕事恋愛コメディードラマ。
楽しい。
石原さとみ、まったくファンではないが、うまい!
さらに言えば、「5→9~私に恋したお坊さん~(2015フジテレビ・石原さとみ/山下智久)」 のときの石原よりもずっと魅力的だ。
正義感と探究心の強い河悦(こうえつ・河野悦子)。
さて、どんなエピソードがこの先待っているのか。


「砂の塔」TBS金曜夜10時
菅野美穂/松嶋菜々子

タワーマンションに越してきた高野亜紀(菅野)・健一(田中直樹)夫婦。 
住人たちの見栄の張り合いと生活レベルについていけない亜紀。
ああ、いわゆる住民同士のいじめどろどろか?1話だけ見てスルーするか、 と思って何気に録画を観た。
いや、それだけではない。それは背景に過ぎず、周辺で子どもの誘拐事件が相次いでいるというサスペンスドラマのようだ。「ハーメルン事件」と言われ、捜査一課が動いている。
住民同士の見栄の張り合いと意地悪が背景にすぎないというのは、松島奈々子の登場で分かった。
松島のファンでは全くないが、彼女の登場がドラマをピリッと引き締めた。
さすがだな。
松島演じる佐々木弓子は謎を秘めている。
他の奥様方とはちがって子供はいない。
フラワーアレンジメントの仕事をしている優雅な女性ということで奥様方の信頼を得ている。
だが、どうやら、住民たちを監視しているようだ。
子供の連続誘拐事件と関係があるのだろうか。
亜紀も母親との葛藤を抱えており、子供時代は思い出したくない過去。
家族問題が主要テーマなのだろうか。
誘拐された子供たちは、みな、母親の素行が悪く、子供をほったらかしている、という共通点がある。
人を見張って復讐する(このドラマが復讐なのか懲らしめなのか分からないが)ドラマ、と言えば、
仲間由紀恵の演技が怖かった「美しい隣人(2011フジテレビ・仲間由紀恵/檀れい)」とその続編「サキ(2013フジテレビ・仲間由紀恵/三浦翔平)」が思い出される。
「美しい隣人」は子どもがらみだった。
どろどろ嫉妬うずまくいじめドラマだったら視聴をやめていた。
今のところ、興味深く続きを観ることができそうだ。


また気付きや感動があったら、書きます

ドラマを楽しもう



 

こんにちは。よりみちねこです。

いよいよ秋ドラマが始まっているけれど、
2話くらいまで鑑賞してから書くね。
今日は、スペシャルドラマ。


「かもしれない女優たち」
フジテレビ
2016年10月10日放送
脚本 バカリズム
広末涼子/斉藤由貴/井川遥/藤木直人


面白かった。
愉快だった。
思わずニヤニヤしてしまう。
最後は爆笑だった。

バカリズムといえば、深夜ドラマもやってるみたいだけど、
そちらは見ていない。
3月に、4夜連続でのオムニバスドラマがあった。
「桜坂近辺物語」
同じ時間帯、ほぼ同じ場所で起きた4つの物語が描かれている。
微妙にそれらは重なっている。
人の出来事って、どっかでつながっていて、そして、少なからず影響を与え合っているものだな、
と感じさせるドラマでもあった。
ストーリーとしては今ひとつの感があった。

「かもしれない女優たち」
録画で観た。期待は少なめで。
それがよかったのか、期待以上だった。
広末、斉藤、井川が、本人で登場。
しかし、状況は違う。
本人たちの女優としての大ブレイクだったきっかけの仕事を、
「しなかった」という前提での「現在」。
つまり、昔ちょっと売れた女優、今はぱっとしない3人。
その3人に接点があって、それぞれが影響し合って、幸せをつかんでいく。

なんだかんだ言って、バカリズム脚本。
いわゆる「コント」なんだよね。

途中途中でちょこっと出てくるリリーフランキーのシーンとかがどんなスパイスになっているのか、
そこは理解できなったが。

最後は、バカバカしすぎる大団円で、
思わず大笑いしてしまった。
機会があれば、観てください。

ラストシーンまでは、成功せずにくすぶっている心の声がたくさん登場。
これがまた愉快。クスクスと笑ってしまう。
ネガティブもこんな感じでユーモアで捉えていけばいいのかな。
でも、この登場人物たちも、それなりに深い悩みだったりするのだろうが。

いや、ポジティブ系成功哲学では「つぶやくな」とか「マイナスの気持ちを持つな」とか言われてきたけど、
こういった心の声は、これでいいんじゃないか、と思うな。
最近そう考えていたよりみちねこだけれど、
このドラマを観て、ますますその考えが強くなった。
「何がイヤなのか」が分からなければ、「どうしたいのか」が見えてこないからね。

なによりも、
「正直」ってのが一番大事だと思う。

「正直に素直に」生きることが「良い知らせ」に結びつくのかもね。


ドラマを楽しもう

 

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