こんにちは。よりみちねこです。
「三ツ星シェフ」も「家政夫のミタゾノ」も面白かったけど、
やっぱり今期は
「逃げるは恥だが役に立つ」
通称「逃げ恥」
新垣結衣/星野源
見始めたときはまだ視聴率が10%くらいで、
よりみちねこが気に入るドラマはたいてい視聴率が低いので、
これもかぁ~、
と思っていたが、
なんと最終話は20%越え。
エンディングのダンスがずいぶんと評判になって、
続々と動画アップの人々。
ケネディー駐日大使まで。
さて、このドラマは、
「恋愛ドラマ」 「社会派ドラマ」の枠を超えている。
エンディングテーマ曲「恋」(星野源)の歌詞にもこうある。
夫婦を超えてゆけ
二人を超えてゆけ
一人を超えてゆけ
ごく普通に語るとコメディタッチの
「恋愛ドラマ」と思いきや「社会派ドラマ」だ、
そんな感じ。
そもそもが、
自称プロの独身男と
創造性豊かなところが小賢しく思われて仕事に上手く順応できない女
の出会いからはじまる。
二人の立場がすでに社会の昨今を反映している。
夫婦の形
子育て
離婚
女性と仕事
リストラ
若さと老い
多種多様な恋愛カップルの形(同性・年齢差)
雇用関係
最低賃金
仕事の意味
仕事をどう感じるか
仕事の対価は正当か
搾取されていないか
搾取していないか
主婦(家事)の給料
家事分担
夫婦も仕事も、好きならいいだろう、
だけでは成り立たない、
というのは大きい意味合いを持つ。
だからと言って、人生も仕事も
対価さえ十分ならOKかと言えば、
そうでもないだろう。
気持ちが伴わない事は、続かない。
精神衛生上よくないことはすでに心理学的にもつまり科学的にも証明されている。
だからと言って、現況では、理想を叶えるのにはまだ社会も人間も充分に成熟していない。
暗中模索中。
ゆえに、労働対価が十分なら、気持ちは超えることができるだろう。不十分よりは。
よりみちねこも、大昔、
ある仕事をするとき、
ボラティアと給与とどちらにしますか?
と尋ねられて、
給与を選んだことがありました。
その理由は、満員電車での通勤の疲労感が大きいだろうなと想像し、
こんなに大変なのに無給かぁ~、と思ってしまうのがイヤなので、
給与をいただくほうを選びました。
余談です。
働き方改革や家族のあり方を憲法で決めようとしている今まさに、
このドラマは問題提起をしてくれているようだ。
コメディ、笑い、の素晴らしさもあらためて教えてくれている。
全11話、各エピソードにそれぞれ視聴者の感じ入るところがあると思う。
よりみちねこがなかでも共感を覚えたのは、
第5話。
平匡(ひらまさ・星野)の親子関係。
何かあるのかなと思わせる伏線があったが、
子供のころの平匡の記憶違いと判明。
母親が父親との関係にがまんしているのでは、と
ずっと思っていたが、そうではなく、母も幸せだったのだな、
と気づく。
「僕にとっては最悪な思い出ですが、母にとっては生涯でいちばんおいしいお蕎麦だったそうです。
僕の知らない物語が他にもあるのかもしれない」
平匡の「地獄のピクニック」の思い出が変化した瞬間だった。
とはいえ、子供の彼にとっては、かなりきつい出来事だ。
そう思うと、様々な背景があるにせよ、
子供の心にトラウマをつくらないように大人は心掛けたいものだ、
と思いつつ、
なかなかそれも難しいものなのだな、と思う。
コメディのなかで描かれているゆえに、
柔らかいと同時によけいに物悲しい。
だって長い年月、彼の心のそれは地獄だったわけだから。
僕の知らない物語が他にもあるのかもしれない
このセリフは秀逸だ。
成長、拡大、尊重、理解のために必要な感覚であり問い掛けではないか、と思う。
みくり(新垣)もよかったけど、
ゆりちゃん(石田ゆり子)もよかった。
みくりのおばでキャリアウーマン。みくりを大変かわいがっている。
最終話では部長に昇進。
女性としての生き方、
「呪い」を超えてほしいと若い女性に話した内容も素晴らしい。
多様なテレビ番組のパロディーが入り込んで、
それも愉快で楽しい。
脚本と演出がvery goodだ、というのもあるようだ。
脚本家・野木亜希子は、新垣結衣の使い方がうまい。
「空飛ぶ広報室」「掟上今日子の備忘録」も新垣結衣主演。
主演は違うが今期春ドラマ「重版出来(主演・黒木華)」もよくできたドラマだった。
原作ものを上手に料理できる脚本家、とも言われているらしい。
星野源もはまり役をもらったのではないか、と思う。
代表作のひとつになるかも。
この役、原作マンガファンから高橋一生という要望もあったようだが、
むしろ星野源でよかったかもしれない。
不思議なことに、良質のドラマというのは、
各々の配役が俳優たちにぴたりとはまっていることが多い。
生きていくのはめんどうだ。
だからこそ心の満足は大切なのかもしれない。
キミが一番心に響いたエピソード、セリフは?
ドラマを楽しもう
「三ツ星シェフ」も「家政夫のミタゾノ」も面白かったけど、
やっぱり今期は
「逃げるは恥だが役に立つ」
通称「逃げ恥」
新垣結衣/星野源
見始めたときはまだ視聴率が10%くらいで、
よりみちねこが気に入るドラマはたいてい視聴率が低いので、
これもかぁ~、
と思っていたが、
なんと最終話は20%越え。
エンディングのダンスがずいぶんと評判になって、
続々と動画アップの人々。
ケネディー駐日大使まで。
さて、このドラマは、
「恋愛ドラマ」 「社会派ドラマ」の枠を超えている。
エンディングテーマ曲「恋」(星野源)の歌詞にもこうある。
夫婦を超えてゆけ
二人を超えてゆけ
一人を超えてゆけ
ごく普通に語るとコメディタッチの
「恋愛ドラマ」と思いきや「社会派ドラマ」だ、
そんな感じ。
そもそもが、
自称プロの独身男と
創造性豊かなところが小賢しく思われて仕事に上手く順応できない女
の出会いからはじまる。
二人の立場がすでに社会の昨今を反映している。
夫婦の形
子育て
離婚
女性と仕事
リストラ
若さと老い
多種多様な恋愛カップルの形(同性・年齢差)
雇用関係
最低賃金
仕事の意味
仕事をどう感じるか
仕事の対価は正当か
搾取されていないか
搾取していないか
主婦(家事)の給料
家事分担
夫婦も仕事も、好きならいいだろう、
だけでは成り立たない、
というのは大きい意味合いを持つ。
だからと言って、人生も仕事も
対価さえ十分ならOKかと言えば、
そうでもないだろう。
気持ちが伴わない事は、続かない。
精神衛生上よくないことはすでに心理学的にもつまり科学的にも証明されている。
だからと言って、現況では、理想を叶えるのにはまだ社会も人間も充分に成熟していない。
暗中模索中。
ゆえに、労働対価が十分なら、気持ちは超えることができるだろう。不十分よりは。
よりみちねこも、大昔、
ある仕事をするとき、
ボラティアと給与とどちらにしますか?
と尋ねられて、
給与を選んだことがありました。
その理由は、満員電車での通勤の疲労感が大きいだろうなと想像し、
こんなに大変なのに無給かぁ~、と思ってしまうのがイヤなので、
給与をいただくほうを選びました。
余談です。
働き方改革や家族のあり方を憲法で決めようとしている今まさに、
このドラマは問題提起をしてくれているようだ。
コメディ、笑い、の素晴らしさもあらためて教えてくれている。
全11話、各エピソードにそれぞれ視聴者の感じ入るところがあると思う。
よりみちねこがなかでも共感を覚えたのは、
第5話。
平匡(ひらまさ・星野)の親子関係。
何かあるのかなと思わせる伏線があったが、
子供のころの平匡の記憶違いと判明。
母親が父親との関係にがまんしているのでは、と
ずっと思っていたが、そうではなく、母も幸せだったのだな、
と気づく。
「僕にとっては最悪な思い出ですが、母にとっては生涯でいちばんおいしいお蕎麦だったそうです。
僕の知らない物語が他にもあるのかもしれない」
平匡の「地獄のピクニック」の思い出が変化した瞬間だった。
とはいえ、子供の彼にとっては、かなりきつい出来事だ。
そう思うと、様々な背景があるにせよ、
子供の心にトラウマをつくらないように大人は心掛けたいものだ、
と思いつつ、
なかなかそれも難しいものなのだな、と思う。
コメディのなかで描かれているゆえに、
柔らかいと同時によけいに物悲しい。
だって長い年月、彼の心のそれは地獄だったわけだから。
僕の知らない物語が他にもあるのかもしれない
このセリフは秀逸だ。
成長、拡大、尊重、理解のために必要な感覚であり問い掛けではないか、と思う。
みくり(新垣)もよかったけど、
ゆりちゃん(石田ゆり子)もよかった。
みくりのおばでキャリアウーマン。みくりを大変かわいがっている。
最終話では部長に昇進。
女性としての生き方、
「呪い」を超えてほしいと若い女性に話した内容も素晴らしい。
多様なテレビ番組のパロディーが入り込んで、
それも愉快で楽しい。
脚本と演出がvery goodだ、というのもあるようだ。
脚本家・野木亜希子は、新垣結衣の使い方がうまい。
「空飛ぶ広報室」「掟上今日子の備忘録」も新垣結衣主演。
主演は違うが今期春ドラマ「重版出来(主演・黒木華)」もよくできたドラマだった。
原作ものを上手に料理できる脚本家、とも言われているらしい。
星野源もはまり役をもらったのではないか、と思う。
代表作のひとつになるかも。
この役、原作マンガファンから高橋一生という要望もあったようだが、
むしろ星野源でよかったかもしれない。
不思議なことに、良質のドラマというのは、
各々の配役が俳優たちにぴたりとはまっていることが多い。
生きていくのはめんどうだ。
だからこそ心の満足は大切なのかもしれない。
キミが一番心に響いたエピソード、セリフは?
ドラマを楽しもう